the Last Judgment.





午前3時。

指先だけの熱が榊に伝わる。

自分の生徒に手を引かれて。

誰もいないこの道を歩くこの瞬間。



何よりも何よりも、この瞬間に彼は酷く絶望する。

どんなに酷く抱かれている時よりも彼を遠くに感じるから。







「…鳳」

「…何ですか」

「…寒い」

「…手ェ繋いでるでしょ」

「…お前の手が冷たいんだ」





冷たい筈なんて無い。

事実榊に伝わる熱は確実に彼のものだし、彼はたぶん体温の高い方で。





「…痕ついちゃいましたね」

鳳は彼の腕を取り、手首の戒めの痕に口唇を落とした。



縛ったり殴ったりするのは彼が好むやり方だ。

何故自分がそれに付き合っているのか榊は知らない。





「榊さん」





「…何で逃げないんですか」





「…アナタが拒まないから」





「俺は何をするか判らない」





「…明日はもっと酷くするよ」





「…その次はもっと」





「…その次には殺してしまうかもしれない」







「…だってアナタを愛しているから」





―アイシテイルカラ。







「…榊さん」

「…」





「…それとも 俺と死んでくれるの?」

自分の指先を掴む鳳の手に少し力が入った。





本当は知っている。

鳳は今すぐこの腕を振り払って逃げて欲しいのだ。

突き放せと言っているのだ。

そうしたら彼はもう二度と追って来ないだろう。



「…バカなことを言うな」



それでも榊は拒めない。





「…榊さん 愛してます」

鳳の手が榊の頬を撫でる。





「アナタを誰にも見せたくない」







「…だからきっと俺はいつかアナタを殺してしまう」







「でも」









「…俺も一緒にいくから」





そう言って彼は少し笑った。

その笑顔が酷く寂しそうで、榊は人知れず息を呑む。

鳳がこんな時にだけ見せるその顔を見ると、まるで胸を締め付けられるような感覚に

いつも襲われるのだ。

胸が痛む とでもいうのだろうか

散々自分に酷い仕打ちをするこの少年の為にわざわざを胸を

痛ませる必要などないのに。









 

愛しているから傍に居たい



愛しているから傍に居て欲しい



愛しているから自分だけ見ていて欲しい



愛しているから誰にも触れて欲しくない



愛しているから壊してしまいたい



愛しているから傷つけて平伏させて滅茶苦茶にして











愛しているから

愛しているから

愛しているから ―




こんばんyaーha!遂にチョタサカを布教する為なら手段を選ばなくなって来た彩霖です。
えと、この小説は相方とのリレー小説でしかも続き物です。(ウワァ…)
斜線のとこを書いたのが相方です。ふたりとも結構98%くらい本気で書いてますw
戸愚呂弟が100%になった時にやや及ばないくらいの本気度です(どんなだよ!Σ(゜Д゜;))
しかも続きは「Anti Acrobatic」という本に載っています。(ウワァ…)
続きは「白の童話」も収録した「白と黒の花嫁」という本に載ってます
気になる方は本でどうぞ。(誰が!!!)結構どうしようもなく終わってますがw(最悪だー!!)
タイトルはまんま、「
最後の審判」ですねw(うけないから!!Σ(゜Д゜;))
こんな詐欺みたいなやり方は好まないんですが、ちょっとやそっとじゃチョタサカは流行らないと思ったので
むしろ貴様がどんな手を使ったところで流行るはずもない罠
これでイベントであの本をトリシシと間違えて手に取る人も少しは減るだろうか…(無理ぽ)
ちなみにこの本にはこのリレーの他に短編が4本入っているので無駄に読み応えはあります
↑ 必 死 だ な
4本のうちひとつは「森羅万象」だけどナー(貴様のようなやつは死ね)

奇跡みたいな話ですが、「Anti Acrobatic」は完売しましたので(よもやチョタサカ本が完売するとは…)
「the Last Judgment.」と「白の童話」を収録した「白と黒の花嫁」という本を出しました。

さすがにチョタサカ本はこれで最後だと思います…多分…

白と黒の花嫁」完売しました!長い間チョタサカにお付き合い頂きどうもありがとうございました!!(*´∀`)ノ