この青い空や
あの光る星や月や太陽や
森羅万象 アナタには敵わない
アナタがいちばん綺麗です 榊さん





森羅万象





「…綺麗な指ですね」

鍵盤をなぞるそれにそっと自らの指を絡める。

「…怪我なんかしないでくださいね」

それから、そっと口先に口付けて。

「痕でも残ったら大変ですから」

榊を見て微笑む。



「…結構切られた記憶があるんだがな」

榊はパタンとピアノの蓋を閉めると呟くように言った。


「…俺は」

少年はにっこりと笑った。

「痕が残る傷は絶対につけませんから」


「アナタの美しさに傷はつけません」

「…お前の趣味には付き合いきれん」

ふう、とため息をついてからふと指先に違和感を感じて顔を上げる。
言った傍から少年が、どこからか取り出したカッターナイフで自分の指を軽く叩いているところだった。
最も、こんなことはもう驚く対象にすらならないが。


「…そんなこと言って、いつも付き合ってくれてるじゃないですか」
「…」
「…ねぇ榊さん、俺のことが怖い?」
「…別に」
「嘘ばっかり」



「…俺はね 榊さん」

少年は穏やかな声で続けた。


「アナタの背中に羽根が見えるんですよ」

「…」

「これが愛してるっていうことなんですかね?」



そんなことを榊は知らない。
恋愛をしてそんなものが見えるなんて話は聞いたこともないし、そもそも彼には恋愛など本気でしたこともないただのごっこ遊びでしか無かった。




「俺は毎日毎日、その翼を切り落としたくてたまらないのを必死にこらえてる」

「…だって」

「愛してますから」


少年の話は支離滅裂で意味が判らない。

切れ味の良さそうなカッターナイフは少しだけ榊の指に食い込んで、じわりと赤い血が滲んだ。



「…毎回違うのを使っているな。わざわざ新調しているのか?」
「当たり前じゃないですか。1回使ったのは捨てますよ。アナタの身体に錆なんか入ったら大変だから」

それならやらなければいいだろう、と喉まで出かけた言葉を飲み込む。
今更そんなことを言っても何の意味もない。
もう遅いのだ、全ては。
この酷く年若い少年を狂わせたのは他ならぬ自分なのだから。




「…榊さん」

「俺本当は」

「アナタの身体にどんな傷がつこうが」

「アナタの四肢が切り裂かれようが」

「アナタの身体が何の意味もないただの肉塊になっても」



「…きれいだと思います」




少年は肋骨が折れそうなくらい強く榊を抱き締めた。



「…でも俺は我慢してる」

「…愛してるから」


今にも泣きそうな声で呟く。



「…俺偉いでしょ?褒めてくださいよ、榊さん…」
「…あぁ。」


榊はそっと少年の髪の毛を撫でた。



「…偉いな、鳳…」


少年は酷く嬉しそうに笑って、榊に口付けた。








この青い空や
あの光る星や月や太陽や
森羅万象 アナタには敵わない
アナタがいちばん綺麗です 榊さん







 


気狂い彩霖ですこんばんは!!(明るい)
幾多のマイナーカプでは飽き足らず、遂にチョタサカ【
鳳長太郎×榊太郎(43)の意】にハマってしまいました!(笑顔)
ああもう駄目!!萌えすぎて震えが止まらないよママン!!
だって20.5巻によるとチョタサカオフィシャルだから!!!(きらきら)←突っ込み拒否
もう私は捏造の世界で生きてゆきますんで止めないでください。(きっぱり)←誰も止めない
もう二度とメインストリートに戻れる日は来ないのでしょうが構いません(きっぱ)
もう二度と太陽の下に戻れなくても構わない!!(落ち着け、お前)
戻るも何も、陽の当たるカップリングになんかハマったことないくせに…

つかチョタサカはこういうティストで行きますんで(彩霖さんらしくもない…)
つーかもういっそ
榊太郎(43)は海馬だと思うことにします(貴様海馬ファンに殺されろ)
海馬コート着てることだしw
つかこの話は写真日記でちょびっと書いたチョタサカポエム(w)を、続き書けないかなーと思って書いてみたもの。
そして「
綺麗な指ですね」はチョタの決め台詞(←間違ってる!Σ(゜Д゜;))

つか私この小説の前に書いた「無色世界〜」とかいう跡宍小説で
氷帝監督鬼畜
とか書いてやがる…!!!(爆笑!)
違う、違うよ彩霖たん!鬼畜なのはチョタだから!!!(禿ワラ)

あと300行くらい熱く語りたいのですが日記で熱く語りすぎたのでこの辺で。
チャオ☆(チャオじゃねえだろ…( ゚д゚)ポカーン)