コ イ ノ ミ 「いる?」 自分ばかりがばりばり食べていることに気付いて、宍戸は目の前の人物にチョコレート菓子を箱ごと突き出した。 でも跡部が無言で首を振ったので、宍戸はその箱を引き戻すとまたそれに手を突っ込んだ。 「…良く食うな」 跡部は呆れて言った。 自分と宍戸は体格は殆ど変わらないけれど、宍戸は跡部の1.5倍は食べている気がする。 「だって成長期だもん」 「…」 「それとも、俺がブタになったら跡部は嫌いになる?」 「……………別に」 それならいいや♪と言って宍戸はもうひとつ菓子を口に入れた。 「……ついてるぞ」 跡部はもう何と言っていいか判らずに、宍戸の口元のチョコレートを指差した。 チョコのついたその口唇は酷く甘そうだと思う。 ガタン。 立ち上がって、向かいの宍戸を引き寄せる。 そのままそれを舐め取ると、予想通りそれは酷く甘かった。 「…俺には甘すぎるな」 そう言うと宍戸はにんまりと笑って跡部の口の中に菓子を放り込んだ。 「…宍戸」 跡部が嫌そうに言うと、宍戸は笑顔で甘い?と聞いた。 「甘すぎるっつっただろ」 「…俺とどっちが甘い?」 「……バカバカしいな。でも答えてやる」 跡部はまた宍戸の口唇を塞いだ。 「…お前だ」 宍戸さん…!!!!!!・゜・(ノД`)・゜・←チョタ風に |