How to
「…忍足がさー、そろそろヤろうってウルサイんだ」
宍戸の部屋で雑誌を読んでいた滝は、いきなりそう切り出して溜め息をついた。
滝と忍足は、付き合い始めてまだ1ヶ月も経っていない。
「へー」
「…へぇじゃないよ！！」
「まぁ確かに、忍足は妙なプレイが好きそうだよな」
宍戸がボリボリとポッキーを食べながらそう言うと、滝は物凄く怖い顔をして彼の食べていたそれを叩き折った。
砕け散ったそれが部屋の絨毯に粉みたいにパラパラ散らばった。
（うわぁ…掃除が面倒）
「…冗談じゃないよ！俺男に抱かれると思うと気でも狂いそうだよ！！」
滝はそう言って悲鳴を上げた。
「…ま、まぁ、キモチは判るけど」
「何言ってるのさ！！万年跡部とヤり放題のくせに！！」
「ひ、ヒデェ…俺だって最初は嫌だったよ」
宍戸がそう言うと滝は、宍戸がァ？と言って変な顔をした。
「キミは跡部にだったら、何されても喜んでると思ったけど」
「…ま、まぁそうとも言うけど。」
宍戸はポッキーの箱を掴むと滝に差し出した。
彼は無言でそれを1本引き抜くと口元に運ぶ。
「つーかさ、俺はまさか跡部が俺としたいなんて思ってるなんて夢にも思わなかったんだよ」
「へぇー」
「だからイキナリ押し倒されてビビっちまって…」
「へぇー‥」
滝はへぇーばかり連呼した。
顔を見ると思いっきり眉を顰めていたので、どうやら想像してしまっているようだ。
「う…宍戸の喘いでるとこ想像したら気分悪くなってきた。今食べたポッキー吐きそう」
「どこまでも失礼なやつだな！！」
「あぁ…キミの話は何の参考にもならないよ、まだエロ本でも見てた方がマシ」
エロ本は女しか載ってねぇだろ、と言うと滝はまた盛大に溜め息をついた。
「あーもうどうしよう…」
「…」
（…ったく、しょーがねえなぁ）
悩んでいるらしい滝の顔をくりんと振り向かせて、軽く口唇を塞いだ。
「…何さ」
「…嫌がってた割には随分冷静だな」
「だって、宍戸のことは男だと思ってないもの」
その発言は、色んな意味で間違っていると思うがまぁいい。
記憶が確かなら確か自分は幼稚園の時に滝のファーストキスを奪った記憶があるし。
自分たちにはこんなことも遊びの延長なのか、特に悪いという気はしなかった。
「…ちょっとだけ教えてやろうか？」
「えぇー？」
「ちょっとだけだってば」
滝はふーんと言ってベッドに寝転がった。
「やれるもんならやってみなよ」
「やりっお許しが出た♪」
はりきって自分もベッドに上がるけど、いつも割と跡部に任せっきりにしていたので、次はどうしたものかといきなり悩む。
とりあえず滝の制服のシャツのボタンに手をかけた。
彼は学校帰りに自分の家に来たのだ。
パチンパチンとボタンを外す。
「…ちょっとォ〜」
「大丈夫、上だけだし。」
そういう問題なのかは判らなかった。
頭の中で跡部のことを思い出す。
（…跡部がやるみたいに…）
とりあえず滝の首筋に口唇を落として、軽く吸った。
「…ど？」
「…どうって言われても… あ、痕つけないでよ！」
「判ってるってv」
この間まで滝はフリーだったけど今はもう忍足のものだ。
お遊びとはいえこんなことをしたのがバレたらどんなにか恐ろしい目に遭わされるか、考えただけでも恐ろしい。
とりあえずあの関西弁でスゴまれただけでもとても恐ろしいことは明白だった。
「…滝さぁ、忍足のこと好き？」
「…」
「…好きならいいんじゃない？」
「…何が」
「…だからさぁ、何されても」
そう言いながら、鎖骨に沿って舌を這わせた。
「…説得力ないよ、宍戸」
「…そう？」
そのまま胸の突起に軽く触れる。
「やっ…」
滝がちょっと甘い声をあげた。
いつも自分もこんな声を出してるんだろうか？
「…気持ちイ？」
「…気持ちいいってゆうか…何か変なかんじ」
「それでいーんだよ（…と確か跡部が言ってた）」
「…そうなのォ？」
滝は不審げに俺を見た。
…つもりなんだろうけど、ちょっと息が上がってついでに頬も赤いので何ともいえず色っぽい。
（…かわいいなぁ）
（…跡部もこんな気分なのかな）
そんなことを考えてぼんやりしていると、いきなり滝に顔を押しのけられた。
「…はいはい、もういいよ」
「えっ！次は乳首を舐めようと思ってたのに！」
「いや、遠慮する（汗）」
滝はきっぱりと言い放つと制服のボタンをしめた。
「されたのがキミだから冷静でいられるけど、こんなこと忍足にされると思うとなぁ…」
「まぁ、どうにかなるって」
「だといいけど…」
ぷるるる…
そうしてまた溜め息をついたところで、滝の携帯が鳴った。
「…」
一瞬顔が強張ったところを見ると、十中八九忍足だろう。
「…もしもし、今？……宍戸んち」
嘘がつけないのは滝のいいところだ。
忍足と付き合い始めた時だってちょっと問い詰めたらすぐに吐いた。
「…何言ってンのさ、何にもあるわけないだろ」
……それは ちょっと 嘘だな
「…うん。じゃあ今から行く」
電話はそこで終わった。
滝はコートを羽織ると、じゃあそういうことだから、と言った。
「…今日ヤったらバレちゃうかもよ？」
耳元で呟くと、滝は真っ赤な顔をしてバッカじゃないの？！と言った。
「バレて困るよーなことは、何にもしてないだろ！！」
「…そーかなぁ」
「…宍戸こそ、跡部にバレて捨てられたら大笑いだよ」
滝は小さな声で捨て台詞を残して、宍戸の部屋を出て行った。
玄関をバタンと閉めて走って行くその姿が2階の窓から見える。
（ちぇっ、可愛くなっちゃって…）
ちょっとだけ面白くない。
ピピピピ…
今度は宍戸の携帯が鳴った。
ディスプレイに「跡部」と文字が出て、それが恋人からの電話であることを告げる。
（ナイスタイミング…v）
「…もしもし。跡部？」
『…ああ』
「あのね、今まで滝が来てたんだーv」
『…？………で？（なんでわざわざ俺に言うんだ…）』
「いや、それだけ！とりあえず今から行くから！！」
『……ああ（まだ何も言ってない…）』
宍戸はそこで電話を切ると、跡部も妬いてくれたかなーなどと理不尽なことを考えた。
上着を掴んで部屋を出る。
泊まって来るという家族へのメモも忘れない。
家に鍵を掛けるその後ろから、夕日が宍戸を照らした。
もう少しで日も沈むだろう。
（…うまくやれよ、滝）
そんなことを祈りながら、宍戸は跡部の家に急いだ。
なんかもうひたすらごめんなさいというか…
私はただ受がイチャイチャしてるところが書きたかっただけ…
それから 跡部がやるみたいに… って宍戸に言わせたかっただけ…（…）
何度もいいますが私は（A＋B＋C＋D）EみたいなのよりA×B×C×D×E×A みたいなのが好きなので。
ぐるんぐるん回るのが好きなので。(意味が判らん…）●バリーヒルズ形式が好きなので。
何というか、私の趣向も相当微妙というか…
まーそれは置いておいて、私の中では宍戸と滝は幼なじみです。
つーか滝のキャラは設定がないのをいいことにいいように捏造しまくっています（駄目）
とにかく私の中では、宍戸と滝が幼なじみで、跡部とジローが幼なじみ（…）
んで、宍戸と滝は、何かこういかにもくっつきそうでくっつかなかったっていう、
マーガレットのマンガみたいな関係を主張したい。（…）
つーか私は「滝は実は宍戸が好き」っていう設定の小説を幾つか書いた気がする（おい）けど、
この小説ではそんなことは全ッ然ないです。（紛らわしいんじゃい！！）幼なじみです。腐れ縁です。
宍戸だって、跡部だけが好きで跡部だけに服従して跡部だけが全てで跡部だけを見てるので、間違っても滝を好きなわけじゃないです。
まぁ彼らにとってはチューくらい子犬がじゃれてるみたいなもんなんで…（わけの判らない萌えを語るんじゃないよ！）
とりあえず宍戸が攻めてるのが駄目な人はごめんなさ。
私は全然平気、特に宍跡…うっふり。（だからそれは貴様の萌えだろうが！！Σ(゜Д゜;)）
それはそーとして例の宍戸VS滝で宍戸が勝ってレギュラーを奪ったあとのふたりの話をすっげぇぇぇ書きたいです…
ああいう中学生らしい（そうか？）確執とか最高すぎ！！(´Д｀；)ﾊｧﾊｧ…（貴様の萌えポインツは良く判らん…）
ちなみに言うまでもないけど背景の写真は携帯で撮影したのを無理矢理でかくしてぼかして誤魔化しました。（最悪）
お陰でセンスがない（それ以前に変）というか何というか…まぁ気にしません（しろよ）
ちなみに日滝だのトリ滝だの宍滝だのさんざん悩んだ末私が忍滝に落ち着いたその理由は…
いやこれは今話すべきじゃない。（何故）
連載のひよジロが完結した時覚えてたら後書きで書きます。（何故そんなにもったいぶる…）
つーか「されたのがキミだから冷静で〜」とか滝は言ってるけど、実際には友達とそんなんする方が余程キモい（当たり前）
いや友達となどしたことないから判らないけどw
ただ中学生の頃、部活帰りに私の家の前に来てから、女友達とお互いの制服逆に着てたことに気付き、
しょーがないので家の前で取り替えっこしたことがあるんだけど、あの時の何ともいえないミョーな気分をまだ覚えている…
（そんなんでミョーな気分になってたのはお前だけだよ！！Σ(゜Д゜;)）
いや着替えなんか見慣れてたしアレなんだけど、野外だったのでミョーな雰囲気になったというか…うっ（うっって何だ）
ああ、気持ち悪かった…（おい）しかも丁度家から出て来た私の母親に見られたしw（最悪）
でもこれネタとしてはなかなか使えるな。（えっ）今度書こう。（おいおい…）
つーか、宍戸は鍵っ子なんでしょうか…（非常にどうでもいい）
チョタは15666％鍵っ子だけどね（何度でも言うけど金持ちんちの孤独な子設定←それはもういいから）
つーか鍵っ子って今でも使う言葉なのか？（汗）
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