知らなかったと言えばウソになる。
ただ知らないフリをしていたのはそれが酷く心地良かったからだ。


例えば、視線を感じたり偶然肩がぶつかった瞬間。
学校の廊下ですれ違うその瞬間。
お互いを露骨に見ているわけでもないのに。
周りの景色が色褪せる。
雑音が消える。
世界に自分と相手しかいないような錯覚を覚える。


この色の無い世界が。
この音の無い世界が。
紛れも無いこの錯覚が。


恋という名前なのでしょうか 神様。




無色世界 無音世界




例えば試合のときもそう。
彼の視線を感じるとこう、例えようもない快感を感じる。
そんな時は負けたことが無かった。


―こいつは俺のものになる―


その予感は根拠も無いのに酷く絶対的だった。
例えば、帰り際の部室でいきなり口付けたとして。
相手が抵抗しない絶対の自信があった。


少しづつ少しづつ、でも確実に時が経って。
いつかその日が来ることは明らかだった。


ただその日が来ることは、酷く勿体無くも感じた。
触れそうで触れないその距離感がただひたすら心地よくて。
(たぶん、相手も同じだったんだろうと思う)
手を伸ばすことが躊躇われた。
届かなくてもいい、この指が触れるか触れないかの距離を留めておきたい、そう思う。



それに
色の無い世界の中でたったひとり鮮やかなキミは酷く綺麗だから






「あ、跡部」


突然降り出した雨、小走りで逃げ込んだ先に宍戸がいた。

「何だよ、タイミング悪。」
「てめー俺の何が不満なんだよ!!」
「全て。」

きっぱり言ってやると宍戸はさも不服そうにそっぽを向いた。


あぁその頬に掛かる髪の毛を掬い上げて、ほんの少し赤みが差したそこにキスしたい。
なぁ宍戸、お前だってその時を今か今かと待っているんだろう?



ザァァァァ…
雨は止む気配が無い。
その音が段々遠くなるような気がして焦った。
2人きりだと変なことを考えてしまう。

不意に宍戸が口を開いた。



「…跡部」

「‥‥何だよ」

「‥‥‥俺ホントは傘持ってるんだ」

「‥‥‥」


ザァァァァ…
宍戸はこちらをちらりとも見ないで続ける。


「ここにいたのは」

「‥‥‥」

「お前が来るような気がしたから」



来るような気がしたなんて。
結局のところはただの感傷でしかない。
ただ自分たちは、その言葉に酔ってしまえるくらいには子供だった。


バカ野郎。何煽ってるんだよ。
喉まで出かけた言葉を飲み込む。


「‥‥」



嗚呼…
ヤバイヤバイヤバイ。

この境界線を今にも切ってしまいそう。
今すぐにその細い腕を引き寄せて、その口唇を塞ぎたい。
骨が折れるんじゃないかと思うくらいきつくきつく抱きしめたら一体どんな気分なんだろう。


予想通り、もの凄い勢いで降っていた筈の雨の音は段々遠くなり、遂にはもう聴こえなくなった。
たぶんここはどこかのマンションの軒下だと思うけれどそんなことはもうどうでもいい。


「…し」

宍戸、と言いかけた途端自分の目の前に何か細長いものが飛んで来たので、跡部は危うく落としそうになりながらもそれを受け止めた。

―真っ黒い折りたたみ傘。



「使えよ。お前レギュラーだから風邪でも引いたらヤバイだろ」

「な…宍戸!ちょ…」

「俺は濡れて帰るから!お前のせいで濡れて帰るんだからな!!」



まるでするりと小鳥が逃げるように。
跡部の伸ばした手には目もくれず。
宍戸は走り去ってしまった。



何のつもりだろう。
まるで自分が風邪を引いたら責任を取れと言っていたように聞こえたけれど。
例えそうにしても、この雨の中良くそんな気になるものだ と感心する。
(あんなんだからいつも傷だらけなのだ、きっと)


まぁ折角だから使ってやるか。
傘を広げて歩き出す。
もしかしたら走ったら追いつけるかも知れないけど、そんな気にはならなかった。


幾らでも逃げればいいさ。
お前はいつも煽るだけ煽って逃げるけれど。
そのたびに全力で追いかけて欲しいと思っていることはばればれなのだ。
でも自分は天下の跡部景吾だから、みっともなく追いかけたりなんかしない。
その代わりお前は何度逃げてもどうせ近いうち、自分から此処に飛び込んで来ることになる。
それはもう、羽を切られた小鳥と同じなのだ。



そうして今日もまた確信する。
酷く絶対的なその予感を。



この色の無い世界が。
この音の無い世界が。
紛れも無いこの錯覚が。



―恋という名前




何というか、すみません(謝罪かよ!!)すみませんすみませんすみません(平謝り)
しかも書きたいことが上手く書けなかった…(´・ω・`)ショボーン
その上こんなアホ小説に5日ほどかかってしまった。私はヴァカじゃないのか(真顔)

つか良く鳳宍を見かけるのだが(当たり前だろ!!!)、
宍戸がトリ(トリ呼ばわりかよ!)を好きなわけないだろ!!
宍戸は跡部が好きなんだよ!一瞬本気で思った自分がいた(唖然)
私は意外と跡宍に愛があったのだな。(何なんだお前)
つか、余りにもトリ攻が流行っているので、一瞬マジで私はトリ受にイくか!と思ってしまった。(反骨精神←違うだろ)
相手は誰だろう…(本気なのかよ!!)単行本読んで考えよう。(読んでないのかよ!!!!)
このコメントを書いたあと単行本を読んでアッサリと0コンマ1秒でトリ受に行くのは諦めました
流石にムリでした先生。
それなら私は
トリ滝に行きます(かなり真顔)つかトリ滝はマジで萌えるのだが(真顔)
まぁ私はひよたきなのだが(以下略)つうか宍滝もいいよね(黙れ)←総受は大嫌いなんじゃなかったっけ彩霖さん…
↑むしろ
今ではトリ受もぜんぜんイケます慣れてしまえば(何に…)全然大丈ブイ☆むしろ萌え。(萌えなんかΣ(゜Д゜;))

まぁそれはともかくとして。(語りが長そうな雰囲気…((((゜Д゜;)))))
跡宍は相合傘なんかしません(きっぱり)
ついでに、
濡れて帰るのは宍戸の方です。(きっぱり)
なんでかといわれれば謎ですが、そういう跡宍が好きなので(謎)
顔とかも跡部の方を綺麗に描くように心がけているのですが伴われていません(ダメ杉)
まぁ別に私は跡部の顔がそんなに綺麗だと思ってるわけでも何でもないんですがそういうことにしておいた方が萌えるので(黙れ)
宍戸の方は綺麗どころか、むしろ
いつも傷だらけ泥だらけの方向で。ああ…萌える…(うっふり←貴様の萌えポインツは良く判らん)
つか宍戸を華奢だとか細いだとかあんまり書きたくないんですが
何せあの子自分で言ってたので(きっぱり)
↑「生まれもった長身も怪力も無い俺には―(略)」
まー自分で言うくらいだから華奢なんでしょう(なんでそんなに投げやりなんだ)
つーかあの子は髪を自慢に思ってみたり、マジで女々しいんですがどうすれば…(知らないよ)
だいたい髪を切ればいいと思ってるあたりが女々しい発想というか(貴様は宍戸ファンに殺されろ)
女々しいというかいっそオトメのような気もするが
乙女宍戸はマジで嫌なんで無視の方向で(おい)
原作が乙女宍戸だろーが何だろうが私は相変わらず原作無視の捏造を書き続けます(最悪すぎ)

あ、これは宍戸がレギュラ落ちしてた時の話ねw ←何故笑う
子供というのは案外あっさりしてるので(粘着なやつもいるが)、レギュラだの2軍だのというのは私生活には関係ないんで。(決め付け)
学校の成績みたいなもんです。
宍戸と滝が一緒にいた(たぶん)コマと、華武レギュラのお隣に帥仙が座っていた(たぶん)コマがその証拠!!
(全然証拠になってねぇよお母さん…・゜・(ノД`)・゜・)
まぁとにかく!!!!!!!!!!
私が跡宍で書きたいのは幼い恋です(真顔)
自分と相手しか見えないような恋です(真顔)←何も赤字で書かなくても…;;
後ろなんか見ません。横も見ません。前はもっと見ません。(意味が判らん…)
自分と相手しか見ないのです。(はぁ…;;)
私は
今までとは違う意味で、このふたりに夢を見てますので(そんなことを堂々と言い切るなよ)
でもね、跡宍はそんなにべたべたべたべたする訳ではなく、絡めばいいという訳ではなく、何というんだろう…もっとこう…こう…(苦)
はぁはぁ…うまく言えない(鳳宍とか見てたら興奮してきた←嫌いなら見るなよ!)

ああそれから

>例えば試合のときもそう。
>彼の視線を感じるとこう、例えようもない快感を感じる。
>そんな時は負けたことが無かった。

という3行は跡部だから書いたことでありまして(苦)
跡部って何かそういうの(何)凄く興奮しそうだと思ったわけでして(苦)
まぁ負ければ即入れ替えが氷帝監督(鬼畜←決め付け)の方針らしいので、それで言うとレギュラー陣は宍戸以外負けたことがないことに…
ってそれじゃあ忍岳ペアはレギュラ落ちしたの????(謎)
むしろ
レギュラ以前に3年生はもう引退した遠い昔(ひよたきにハマってた頃)どこかで聞いた記憶があるようなないような(うろ覚え)
まぁ跡宍には何の関係もないのでどうでもいいけど(黙れ)
↑その後よりにもよってチョタサカにはまるなどど思いもせずに…(遠い目)

あー‥萌えるー‥(大丈夫ですか)
それじゃそういうことで…(もう帰って来るな)
予想通り語りが長くてすいません(むしろ誰も読んでいない罠)