『万有引力とは引き合う孤独の力である』
         ―谷川俊太郎「二十億光年の孤独」









淋しい磁石





「切原さん」

勝気な瞳をした小柄な少年は、その大きな瞳を丸くして尋ねた。
自分の目前に突き出された細くて白い人差し指。



「もう目ェ赤くならないの?」


「…さぁな」
切原は少しだけムッとして答えた。

「…俺にも判んねーし、また試合中に出ることが無いとは言い切れねぇよ」


そうじゃなくて、と越前は言った。



「…こういうコトしたら、なるかと思ってたんだけど」
「…セックス?」
「そう」
「期待してたのか?」
「期待っていうか…喉笛くらい噛み千切られるかと思ってた」
「何だよそれ」


サイアクな腹上死だな、と切原は笑った。
切原さん、と越前はびっくりするくらい大人びた顔をして言うと彼の口唇を塞いだ。



「…それでもいいと思ったから」

「…それでもアンタとこうしたかったから」



おおげさだな、と切原は言った。


「…だいたい、どうせ殺るならこんなところじゃなくて、コートで殺すよ」
「…俺にリベンジしたいの?」
「とーぜん」



俺もまたアンタとやりたかったな、と彼は言った。


「アンタを抱きかかえた不二先輩を殺そうかと思ったよ」
「不可抗力だからしょーがねーだろ。あの技体力使うんだよ」

お前も知ってるだろ、と切原は言った。



「まーね。あの技使えるのは今んとこ俺とアンタだけだもんね」


俺たち運命的だね、と越前は満足げに笑った。


「…本気で言ってンの?」
「うん」
「…お前、向こうでの暮らしが長いせいか知らないけどそゆとこかぶれてんだよなー」
「そうでもないよ、アンタ限定だもん」




運命なんて言葉は知らない。
そんなもの信じてないし、信じようとも思わない。
でもまるで鏡に映したように自分たちは似ていて、それを運命と呼ぼうと思えば呼べるのだろうか?
惹かれたのは、同じだったから?
反発したのは、同じだったから?

それとも―‥






「…でもアンタを繋ぎとめておくためなら、俺は何度挑まれても勝つよ」
「…いつ赤目が復活するか判らないぜ?」
「いーよ。攻撃的なアンタも好きだから」

越前はにっこり笑って、切原の指に自分のそれを絡めた。



「…目でも足でも心臓でも、好きなとこを狙って」
「…」
「アンタに全部あげる」
「…」
「…だから俺にアンタを全部ちょうだい」



もうやっただろ、と切原は小さな声で言った。


「…もう何にも残ってねえよ」



うそ、と越前は言った。

「アンタのココロに誰がいるのかくらい知ってる…」
「…」
「…この瞳が赤くなるくらい…試合してる時と同じくらい、アンタが俺のこと想ってくれたらいいのに」


越前は切原の目の上に手をかざして、ぼんやりとそんなことを言った。
酷く切なげなその表情を見て、切原は胸が締め付けられるような気がした。
手の届かないものに手を伸ばさずにはいられないその痛みは良く知っているけれど。



「…アンタがいちばん好きで大切にしてるヒトが俺だったらいいのに」
「…何の話」
「…アンタを奪い尽くしたのは、本当はその人―‥」

だが、越前の言葉は切原の口唇に遮られた。



「…少し黙れよ」


切原はゆっくりと口唇を離すと、越前の肩に手を回した。


「…俺が、お前以外の誰を好きだって言うんだよ」
「…言ってもいいの?」
「…駄目」



お前のそういう生意気なところがきらいだよ、と言って切原はまた越前の口唇を塞いだ。





「…ネェ切原さん」


「…俺としたのは、淋しかったから?」






まさか、と切原は言った。





「…お前俺に勝っただろ」





―ソレトモ





「―ご褒美だよ」








―サビシカッタカラ?




総受嫌いとあんなに言いながらリョ赤書いてしまうなんてね…アハハ_| ̄|○
思う存分叩いて下さい(ノД`)(ウザーーーーー!!!!)
思えばジャンプでは2度と同人しないと言ったあの誓い(?)もアッサリ破られたし私の言うことはあてにならない_| ̄|○
あーあ…(そんなに落ち込むくらいなら書くなよ)
いや今までリョ赤っぽいのをさんざん(というほど書いてない)書いたけど、やっちゃってるのはこれが初なんだよね…
いやでもどうせイベントのサークルカットには「幸赤・リョ赤新刊〜」とか書いてしまったんだけど…(ヲイ)

つかリョ赤って、私的には久しぶりの攻→受テイストなんだよね
(今はそうでもないっていうかむしろ愛し合いすぎですがこの時はそうだった)
何か城海を思い出すっていうか…(正確には、このテイストは城海じゃなくって闇海なんだけど)
むしろどうしても赤也がゆっきーを好きなことだけは譲れないというか…
リョ赤って本バクみたいなもんなんだよねー(それは激しくどうかと思う)
とりあえず私はキャラひとりにふたり以上の相手を持ってくることが激しく苦手です_| ̄|○
どうしても割り切って書くことが出来ない…_| ̄|○(なら書くな)

むしろ今ではぜんぜん割り切って書けますΣd(゚∀` )リョ赤りょうおもいわっしょい!(…)

それはともかくとしてありがちでスイマセン。見たこともないくらいアリガチだよw
あーでもこの妙な萌えは何なんだ…(知らん)
まぁ基本は (真田)→幸村←赤也←越前 なので…(またそれか)
赤也たんも越前のこと結構好きだと思うよ。だってあのアニプリ…(何)
だから越前はいつか赤也たんが自分だけを見てくれる日が来るかもと思ってるし、
赤也たんもいつか越前がいちばん大切な人になるかも知れないと思っているわけで。(意味不明)
ウチのリョ赤はそんな感じ。(謎)幸赤だったら完全な越前の片想いなんだけどねw
とりあえず「切原さん」っていう呼び方萌える…(*´Д`)'`ァ'`ァ
もう私の中からそんなものはとうに消え失せたと思っていた
年下攻めの血が騒ぐよw
はっ、だったら「宍戸さん」って呼び方ももしかして萌えなの!?Σ(´∀` )
ウツダシノウ_| ̄|○

つか赤也は年上ぶってますが、赤也が越前としたのは淋しかったからです(断言するなよ)
つかこんなヘタレ小説に神・谷川俊太郎氏の一文を使ってしまった…_| ̄|○
もっとマシな小説で使いたかった…(なら使うなよ)なんてステキな一文なんだ…(*´Д`)'`ァ'`ァ
ついでに越前も淋しいんですよ。赤也が好きなのはゆっきーだって知ってるから。(お前の脳内設定はもういい)
つか引力と磁力はぜんぜん違うよと小1時間。まぁいいじゃないですか…(よくない)
ついでに引力だけにりんごの壁紙にしてみたんですが…(安易)
ついでなんでりんごも絡めたかったんですが、ヘタレ小説すぎて無理でした_| ̄|○

■追記
マ、無我使えるの越前と赤也たんだけじゃないってことでヽ(゜∀。)ノ
紛らわしい!それならそうと最初から言えよ!!w
オイシイのか何なのかすらわからん…まぁテニスの世界では良くあることなのでw(適当ごまかし)
それにしてもこの頃は越前の片想い設定なんですね(オイ)しかも幸←赤前提かよ。(幸←赤前提のリョ赤しかありえないとか言ってたくせに)
今ではありえないくらい愛し合ってるリョ赤を書いてるというのに…(薄ら笑い)
あー、リョ赤は運命的だなー、校門でぶつかって転ぶってありえないよ。その割には流行ってn(ry