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「も、もういいだろ!!」
いい加減にしろと一護の肩を押しのけた。 こちらにやってきた一護に押し倒されたと思ったら死覇装を開かれて、もう小一時間くらい愛撫されてるんだか身体検査されてるんだかわからないみたいな状況になっている。
「だって、まさかあんなことになるなんて…」
一護は怒りと悲しみが混ざり合ったみたいな妙に複雑な声で言った。 あんなこと―というのはたぶん村正とかいうやつと戦った時に、触手みたいなものでぐるぐる巻きにされたことだろう。 ―と言っても、正直自分は見ていない。カラダが動かなかっただけでそれは目に見えない呪縛だったからだ。 それでも、一護は床で倒れている時に触手とやらをハッキリと見たらしい。 触手なんて言われても正直イメージが湧かない…と言ったら、エロい雑誌を持ち出してあれやこれやと説明された。言うんじゃなかった、と思ったところで後の祭りだ。
「どっか変なところ触られたり、入れられたりしなかった?」 「ひつけぇな!!大丈夫だって言ってんだろ!!」 「いや、気付かなかっただけかも…」 「そんなことされたらすぐわかるから!動けなかっただけで特になにも…ちょっと苦しかったけど」 「とにかく、俺が全部調べてやるから」
一護は真顔で言って遂に着ているものを全部引っ剥がしてしまった。もう十分調べただろう―と言い返そうとしたら向こうも言い返されることを読んでいたのか口唇を塞がれる。何度も何度も―そんな風に一途に貪りつかれたらもう声を出すどころの騒ぎじゃない。 ああ、つい二日前くらいに抱かれたばっかりなのに。
「…まだ消えてねぇな」
一護は満足げに言って自分の肌に散らばる所有の印をなぞった。 他のやつとやったことはないから比べることは出来ないが一護はとにかく時間をかけてセックスするタイプで、愛撫もしつこいというかねちっこいというか―もうなにもかもわからなくなるくらいまで触ったり舐めたりキスしたりしたがる。 …まぁ入れたら入れたでそこから先も長いのだが。
「だから…俺にこんなことすんのはいちごだけだって…」 「当たり前だろ。おまえは俺だけのものなんだよ。おまえに手ぇ出すやつは殺してやる」
真顔でそんな怖いことを言って、一護は首の痕跡をチュウと吸った。
「ひゃ…」 「こんなに感じやすいカラダなのに…触手なんか巻かれて…」 「だから…変なとこはさわられてないって…」 「服ん中とか入ってこなかった?」 「だいじょーぶだってば…!」 「胸くらい触られたんじゃない?」 「何回言わせんだよ、ないっつってんだろ」
…そろそろ押し問答にも疲れてきた。
「疑ってるの?いちご…俺の言葉が信じられない?」 「…!」
自分がまさかこんなことを言うとは思いもしなかったのだろう、一護は大きな瞳を見開いた。 けれどこちらだって馬鹿ではないのだ、こんな自分にそんなにも執着しているというのなら―少しくらい演技(?)したっていいだろう。
「そうじゃねぇよ、ごめんな…!」
あっさり謝って、一護はぎゅうぅぅと自分を抱き締めた。窒息しそうだと思ったがこうやって己の王に愛されることは―最初からずっと、悪い気はしなかった。
「…じゃあいい加減ちゃんとしろ…!さっきからずっと中途半端に触られるばっかりで…もう…」 「…!!」
一護はさっきよりもっと驚いたような顔をした。
「…なにびっくりしてんだよ?」 「だって、おまえからおねだりされたの初めてだから…」
別にさっき見たエロ本の女みたいに強請ったわけではなくただマトモにしろと言ったつもりだが、たぶんそれは同じ意味なのだろう。―だったらそう思ってもらっても何ら問題はない。 一護に慣らされた身体はこんな状況じゃあさも当然のように彼を求める。さっきから熱を持った一護の指が自分の肌の上をなぞるだけで―身体がビクビクと反応しそうになるのをこらえるのに必死なのだ。 欲しかったら自分から動けばいいのだろうけれど(たとえば、上に乗ってみるとか相手の着物をひん剥いて奉仕してやるとか)、一護はまったくそういうことは求めないから(やりたいと言えばまた違うのだろうが…)どうやればいいのかよくわからない。お願いしてシてもらった方が早いだろうと思った。
「悪い、気が回らなくて…」 「なんでオロオロしてんだよ」 「だって、おまえが俺を欲しがってくれるなんて思わなくて…ごめんな、ベッド行こ?」 「もうここでいいよ。がまんできねぇ」 「ここって…ビルの上だぞ?」 「構うかよ」 「俺が構うッ!!斬月のおっさんにでも見られたらどーすんだよ!!おまえの裸を!!」 「わかんねーやつだな、だから…」 「―大丈夫、ホラ。」
―いっしゅんでつくから。
そうニヤリと笑って―‥一護はまだ文句を言おうとした自分をいかにも軽々と抱き上げた。 女の子のように抱っこされていることに気付いて―下ろせ、と言おうとした途端、一護は自分を抱き上げたまま斬月を振り上げた。
―ガッシャン!! …と派手な音がして、気付いたら急降下していることだけが辛うじてわかった。
「…???」
何十メートル落下したのか…ちょうどベッドの上に着地してもしばらく何が起きたのかわからなくてボーッとしてしまった。上を見上げると、真上の窓が割れて光が差し込んでいる。 つまり、自分たちが座っていたビルの窓ガラスを一護が叩き割ったので―‥アクションゲームのように下の階に落っこちたのだ。 こういう遊びは嫌いじゃないけど(でもできれば事前に言って欲しい)、普通の女の子だったら―いや男でも気絶しているだろう。
「ム、ムチャすんじゃねーよ!たまたま下にベッドがあったからいいよーなものを…」 「こういうの、好きだろ?おまえ。だいじょうぶだよ、もしベッドがなくてもおまえだけは絶対ケガしないように抱っこしてるからv」 「…」
まぁ確かにたとえベッドが無かったとしても、仮にも死神なのだから着地くらい出来るだろうけど。
「すぐだったろ?ごめんな、待たせて…」
一護は先ほどのおねだりが余程効いたのか―さも嬉しそうに自分を抱き締めながらちゅっと軽く口唇を塞いで、そのままいそいそとベッドに押し倒した。 紳士なんだか暴君なんだか―まるでわからない王様だけれど、自分の欲しいものをくれるのはこの王だけだから別になんだってかまわない。
***
触手ネタ黒白編でした。 …もしかしなくても、ガラスの破片が降ってきて危ないような。← あとたまたまベッドが下にあるとか都合が良すぎry しかもアヌメ触手祭〜白黒編〜とあんまり変わらないようなw(いつからそんなタイトルに)なんかカラダだけ逆になったみたいな…(毎回言ってる) しかもどっちにしろ触手あんまり関係ないよね!www触手をネタにしただけだよね!ww\(^q^)/ これもシリーズものからは独立してるので、ちょっと本来の(?)黒白っぽくしてみました\(^o^)/(だがあまり変わらない←)
まぁ、時々黒崎さんが王らしく無茶なこととかして、白い子はやっぱ王だ王かっこいい…(はぁと)ってキュンキュンすればいいとおもいます。(おかしい) そんでけっこんすればいいと…(略 ぷりんせすはあんまりだと思ったのでくいーんにしましたが(>タイトル)、なんというか黒白はそのままナチュラルにきんぐあんどくいーんだ…!Σ(゚д゚)と思ったのでした… むしろきんぐあんどくいーんと書いて黒白と読むくらいの勢いで… |
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