in private




「起きろ!朝練だ!」

聞き慣れた声に重い瞼を開くと、顔だけは人一倍美しい自分の恋人に容赦なく足蹴にされているところだった。



「んー‥眠い…」
布団を頭の上まで持ち上げて拒否の意を表してみるけど、跡部は問答無用とばかりに宍戸の布団を剥がして、だから次の日休みでもないのにヤるべきじゃないと言ったんだ、と罵った。


「何言ってんだよ…俺は泊まりに来ただけだぜ?襲って来たのはお前の方…」
「同じベッドで寝るからだろ。空いてる部屋は他にも沢山あるんだから嫌なら別の部屋で寝ろって言ったぞ、俺は」
「そういう問題かよ…」


呆れながらも仕方がないので起きて、とりあえず床に落ちていたシャツを拾い上げる。
顔を洗ったくらいで当然眠気がおさまるわけも無く、ボタンを留めるのがせいいっぱいとばかりにトロトロと着替えていると痺れを切らした跡部が、髪やってやるからゴムよこせ、と言った。
彼の方はすっかり準備万端でいつでも家を出れるという状態だ。
寝たのは同じくらいの時間のはずなのにこの差はなんだろう。
それともカラダの上下のカンケイによって使う体力も違うのだろうか…跡部も結構動いてたのに…とか考えていると早くしろ!と跡部に急かされて慌てて宍戸はゴムを渡した。



…サラリ
細くて長い跡部の指の感触を感じて宍戸はゾクっとした。
跡部が情事の時以外でこんな風に自分に触れることは無い。
彼のそういうわきまえているというか、公私をキッチリ分けているところも宍戸がたまらなく好きな部分だった。


「…おまえ、何で髪伸ばしてんだ?」

宍戸の気も知らず、跡部は驚くほど器用に彼の髪の毛を梳きながら問いかけた。


「…えっ!?べ、別に感じてないぜ!」
な ん で 髪 伸 ば し て る ん だ

一語一語区切って言われて、ようやく宍戸は問われた本当の言葉に気付く。
どうやら盛大に聞き間違えたらしい。


「ああ…ビックリさせんなよ」
「こっちが言いたい。」

まさか願かけなんて少女趣味なこと言わないよな、と跡部は続けた。


「別に…特に理由はないけど。…願かけるような願いはもう無いし」
宍戸はクルリと身体を反転させると跡部に抱きついた。
急なことだったのでまだ結ばれていなかった髪の毛は跡部の手を離れ、持ち主の背中にさらさらと舞い戻った。


「…だって跡部はもう俺のモンだし」
「急に動くんじゃねーよ!折角まとめてたのに!」

てゆーかお前が俺のモンなんだよ、と思ったけれど何となく癪なので黙っていた。


「跡部が嫌なら切るけど?」

坊主でも何でもするし、と宍戸は笑って言った。
跡部はちょっと顔を顰めて、別に嫌じゃねーよと小さく呟いて軽く口唇を塞いだ。


「チッ…髪なんか触るんじゃなかった」

それから今度は深く口付けた。



「俺までムラムラして来たじゃねーか」

「…そんな効果があるとは知らなかった」

「…バーカ」




拍手においてた跡宍小説。いつものことですが、ラブいですね_| ̄|○
私のロンゲフェチ(そんなフェチは聞いたこともない)がいかんなく発揮されているというか_| ̄|○
宍戸の髪の毛を結んであげる跡部が書きたかっただけです…アハハ(渇笑)
しかしこの壁紙はまたもかなり趣旨が違うけど…_| ̄|○ ま、いいや(適当)
でも
間違っても宍戸がこのゴムを使ってるわけではないので(判ってるよ!!)
…って、もしかしてコレはブレスですか?いや、確か素材サイトにゴムって書いてあったような…(うろ覚え)
ま、どっちでもいいってことで(適当←2回目)
タイトルは非公開・秘密に、とかいう意味。べっこはいつもは相当わきまえている子なので、その辺も含めて。(意味不明)
極めて私的な、みたいな意味にとってください(その辺の話はどうでもいいから)
あー跡宍好き。(その話ももういいから)