星空の儀式



欲しがっていたものは何だったのだろうと、思わずにはいられなかった。


最初は、どんな風に始まったんだろう。
誘ったのはどちらだったのか。
何の為にあんな風に夜毎重ねたのか、そこには何の意味も無かったのか。




「お前にもう用は無い」


冷たく言われたのは、今日の朝。
前々から前兆はあった。
電話が繋がらなかったり、一緒にいる時間が減ったり、目を見て喋ることが無くなったり。

元々好きでこんな関係になっていたわけじゃない。
彼らは二人とも、何か致命的なものが欠けていて、それを埋める代わりの「何か」が欲しかったのだ。
そんなことはもう、そういう関係になる前から判っていた。

だからいつ終わったとしても、それに文句など言えるわけも無かったし、言う気も無かった。


何で急に終わったのか
オレはお前にとって何だったのか


そんなことはもうどうだっていいことだった。
むしろ最初からどうでも良かったのかも知れない。


失いたくないほど大事でも無いし
失くしてそれほど酷い傷を受けるわけでも無いし
言ってしまえば、こうなることが判っていて始まったことなのだから


悲しいとはちっとも思わなかった
足元の石を蹴飛ばして、空を見上げた。
真冬の空は星がやけに澄んで見える。



―バイバイ、海馬



そんなことを言った気がする。
良く覚えていないけれど。


彼は何にも言わなかった。
高校を卒業して何年経ったのだろう。
長かったような気もするし、短かったような気もする。


明日から、また代わりのカケラを探さなければいけない。



アイツくらい、ピッタリ合うそれも無かったんだけどな。
カラダの相性だけで言えば、それこそあつらえた鍵と鍵穴のようだったから。

欲しい時はわざわざ伝えることなく与えられたし、その逆もまた同じだった。



代わり、かぁ

オレが本当に欲しかったものって何だったんだろう…

代わりって―
何の代わりだったんだろう…




「犬」



聞き慣れた声が自分の耳を襲う。

今日別れた彼だ。


「…なに」



「自分が捨てた犬に何の用?」


クスリ。
城之内にしか判らない笑い方で彼は笑った。



「犬は、主人に捨てられてもしつこく戻って来るものだ」

「―何言ってンの」



「お前は泣いて縋って来るかと思ったんだがな」



そう言って彼は、城之内にその手を差し出した。


「…お前はずっとオレだけ求めていればいい。気が狂うくらいにな。」
「…そんな風になると思うの?」
「あと数日ほうっておいたらなっていただろうな」
「自信あるんだ?」
「無くは無い」


ふーん。



…そう言えば、昔もこんなことがあった気がする。
これはいったい何回目のそれ?


―もう思い出せない。


それは、作為的に起こされる儀式のようなもので。



もう慣れているのに
それが起きるたびに思い出す



何が欲しかったのか
お前はオレの何なのか


オレにそれを思い出させる為に
彼はこの儀式を起こしているのだろう






本当は判っているのに
何が欲しかったのかなんて




こんな方法を取らないと確かめられない彼はバカなんだろう




それでも
結局その手を取ってしまうのも
忘れたフリをしてしまうのも

この儀式に付き合ってしまうのも―






下らないごっこ遊びだと笑えばいい。





屑帥の頃に書いた海城wつまり4年ほど昔ww
ちょおまwwwwテラワロスwwww
うっかりファイルに残っていて勿体無いのでUPしてみたよ(ヤメテ)
確か、最後に参加した遊戯王オンリーの時ヤケクソで海城で出ようぜ!
とかいう話になって(…)、ありえないやっつけ合同誌を出したんだw
それで書いたのが↑の小説なんですが。。。小説ですらないよな、これww
ヒドすぎるwwww
しかも、忘れもしない『海城キチク』を書こうとしたのに出来上がったのはこれという、、、
キチクが聞いて呆れるよ!!(まったくすぎ)
文章自体は悪くはないから、(そうか?;)ちょっといじろうかと思ったんだけど、
ここはあえていじらないのがあの頃の自分に対する礼儀だ!…と思いやめた。(そんな礼儀はいらない)
しかも、
最後のつもりがうっかり王バクはじめちゃったから最後でも何でもなかったしwww>オンリー
しかもそんな本が初・こげクリ名義の本だったという。。。。
こげクリっていったい……_| ̄|○
しかも初・サリンさん名義でもあるんだよな、この本………(思わず無言)
とりあえず今となっては、私は城海というよりは海城だと思わずにはいられない一品。
070519

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