「あ、12時だ」


日付が変わった瞬間、ベッドの中で越前が言った。
誕生日は1日中24時間かたときも離れないで一緒にいようね、ということで、金曜日からの泊まりがけ。
(むしろ金曜にどっちかの家に泊まるのはいつものことなのだけれど)


『実際はやってるだけかもしれないけど、それも一興ってことで(笑)』


そんなことを言って越前は笑った。





flower road






「…誕生日オメデト、切原さん」


シンプルなお祝いの言葉と共に横にいる切原にキスをする。
切原は少し頬を染めてサンキュ、と言った。
越前はベッドの横にあったバッグを足で引き寄せると、中から小綺麗にラッピングされた包みを取り出した。


色々迷ったんだけど、と越前は言った。

「無難にタオルにした。リストバンドでもいいかと思ったんだけど、アンタんとこアレがあるからつけられないだろーと思って」


そうだな、アレ外したら副部長に怒られるし、と切原は笑った。


「…アリガト。お前がくれるなら何でも嬉しい」

お礼を言うのがこんなに恥ずかしかったことは後にも先にも無い。
顔が熱くなるのを感じつつ、それでも切原は更に恥ずかしいセリフを口にする。
越前はちょっと笑って切原の額にキスをした。



「ちゃんと使ってよ?何のためにタオルにしたと思ってんの」

「なんで?」

「切原さんの肌とか口唇とかに触れられるから」



何だそれ、と切原は笑った。


「だいたいもう思いっきり触れてんじゃん」

「そーだけど俺がそばにいない時も切原さんに触れてたいじゃん」

「…スケベ」


スケベだもん、と言って越前は切原の背中に腕を回した。



「朝も昼も夜もそんなことばっか考えてるよ」

「…ホントかよ」

ホントだよ、と越前は言った。


「…朝も昼も夜もアンタを抱いていたい」

「…」

「切原さん、顔赤いよ」

「うるせぇよっ」


切原は益々恥ずかしくなって、越前に噛み付くようなキスをした。
越前もクスクス笑いながらそれに応える。



「…誕生日オメデト」

小さな声でもういちど、祝いの言葉を口にする。



「…アンタが生まれて来てくれて良かった」

「越前…」


恥ずかしいからもう言わないよ、と越前は言った。
切原はこっちも照れるから一回でいいよ、と言った。
引き寄せられるように口唇を重ねて、クスクスと笑い合う。



「とりあえず、今日はケーキ食べに行こ」


アンタの母さんのケーキもうまかったけど、と越前は言った。
(前日なのにもう食ったんかい!←思わず突っ込み)



「…うん」


切原は本当に幸せそうに笑った。



(こういう幸せそうな顔は結構レアだよな…)


越前もそんなことを思って幸せな気持ちになりつつ、切原の額にキスをした。






***



「赤也ちゃーーん、誕生日おめでっとーー!!(前日だけど)」


今日(もう昨日だけど)の放課後は部活の仲間が簡単なパーティを開いてくれた。


「ありがとうございまス…//」


ホントはちゃんと明日開いてやりたかったけど明日は土曜で休みだし、赤也は越前と忙しいもんね、と先輩の丸井が切原の耳元で囁いた。



「別に…忙しくなんか//(約束はしてるけど)」

「柳生、ケーキうまいから食べてみんしゃい。ほら、あーんしてみ?」

「…に、仁王くん…//」

「そこ!こんな時までイチャイチャしない!!」

「ハ、ハハ…(は、早く帰りてぇ…)」

「ジャッカル、俺たちも帰ったらイチャイチャしようね(はぁと)」

―って俺(も)かよ!!



そんな部員達をニコニコと見つめていた幸村(今日は外出許可を貰って来たらしい)が切原の横に座ってコソリと言った。


「楽しみだね赤也、越前が何くれるのかv」

「えッ…//べつに…//」

「ウソばっかり、付き合って初めての誕生日でしょ?」

「まぁ一応…//」

「顔に楽しみだって書いてあるよ」

「…そんな//」

「何だろうね、あのコのことだから指輪とか持ち出して来そうじゃない?」

「そ、そんなまさか…」


あのコ無駄に大人ぶっててカワイイじゃない、と幸村は微笑んだ。


「そ、そうッスね…」

「あ、別に心配しなくてもあのコには真田と同じくらい興味ないから(笑)」

「(…ガーン)」←さなだ






***



(ぶちょーはあんなこと言ってたけどやっぱ越前も年相応じゃん…)



越前は切原が微笑みながらプレゼントを開くのを見ていたが、その後何となく切り出しにくそうにもう一つ箱を取り出した。



「…そんで、これは、プレゼントってわけじゃないんだけど」


(…?)


「とりあえずいちばん安いやつ買ってきた」


越前は安っぽい箱を左手でパチンと開けた。
中にはキラリと光る指輪。



ウッソーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!



「…」

余りの衝撃に切原が何も言えずに固まっていると越前は黙って切原の左手を手に取った。



「そ、そんな細っこいの俺入んないぜ!?」


切原はあわあわと動転して気のきかないことを言った。
ああ、大丈夫、と越前は平然と言った。


「切原さん細いし、これ、フリーリングだから」

越前はキッパリと言ってそれを惜しげもなくぐいっと押し拡げた。


「…」

越前は真っ赤になった切原の左手の薬指にそれをはめて、ホラ、と笑った。



(部長、流石ッス………)



切原が何にも言えないでただ黙ってそれを凝視していると、越前は言いにくそうに口唇を開いた。



「こういうのって恥ずかしいしどうかと思ったんだけどさ…」


「とりあえずこの指を予約しとこうと思って」



(…!)



越前も少し赤くなって、その指にキスをした。



「…この先誰にもやっちゃヤだよ?」


懇願するように越前に見つめられて、切原はブンブンと首を縦に振った。








―永遠の約束なんて知らない。
自分たちがどんなにそれを恐れて、避けようと足掻いて、誓いのキスを交わしたとしても。
この道に終わりが来る日はそれでもきっと来るのだろう。

それでも、今はただこの手を離さないで。
この先の現実も未来もただただ知らないフリをして耳を塞いで、ただこの道を右と左、隣同士で歩いていたい。
永遠の約束なんて知らないけれど、要はこの手を離しさえしなければいいのだ。
そう考えると何とかなるような気がした。
たとえそれが気のせいだったとしても、どんなに都合のいい考えでも、どっちにしろそうすることしか出来ないのだ。








「ホントにホント?」
「…うん」
「絶対?」
「うん、絶対。…その代わり予約キャンセルすんなよ?(笑)」
「するわけないジャン。俺のこの指もアンタに捧げるし(真顔)」
「…//」

越前は本当に嬉しそうに笑って、約束だよ、と言って切原の口唇を塞いだ。








だから笑って、幸せに咲く花のように
キミが笑えばこの道には花の雨が降る
他の誰でもなくボクのためだけに、この幸せの花を永遠に降らせて



糖分89%増しでお送りしておりマース(゚∀゚)ノc□(狂った) いつもより多く回して(ry
フリーリングは安いの法則(そんな法則はない)300円くらいのサン宝石みたいな指輪をイメージしましたw 毎年少しずつ高くなって行ったりしたら萌えじゃんw
ゆびーに光る指輪〜そんな小さな宝石で〜未来ごとー売り渡す〜君が哀しい〜♪(byキンキ)←城海の時もこの歌歌ってたよアンタ
でも赤也は売り渡しますよ…(真顔)いっそ指輪なんかなくっても売り渡しますよ…(つД`)
だんだん私の脳内赤也がとんでもないことになってきました(満面の笑み)
こんな話になるんだろうなぁって私が思ってた通りの小説が出来上がりました(薄ら笑い)書き上がるまで早い早いw
思わずリョ赤のプロポーズの言葉とか考えてしまいます(薄ら笑い)えっ、この話で既にプロポーズですか? そんな…_| ̄|○
とりあえず幾ら何でも甘すぎですかねw(笑いごとでは…)あーあ、折角テニスに来てから糖分が低くなったと思ってたのに…(ガッカリ…)
大昔日記で書いた「自分的テニス可哀相な子ランキング」で1位は堂々赤也だったわけですが_| ̄|○
(因みに2位滝・3位ゆっき←あんまりテニスは極端に可哀相な子がいないため3位がゆっきに。不動峰は巷ではアレなことになってるけど私はあんまり可哀相とは思わないので圏外←オイ)
S霖さん可哀相な子大好きヽ(゜∀。)ノ 可哀相であればあるほど小説が甘くなりますよヽ(゜∀。)ノ(海馬の時と以下略)
自分の判りやすさにはほとほと呆れます_| ̄|○ いっそ死にたい…(オイオイ)
何かあまりにも恥ずかしいことを色々書いてますがスルーしてください、S霖さんはあたまがおかしいんですよ…(疲労)
余りの甘さに薄ら笑い通り越して満面の笑みを浮かべてしまいますヽ(゜∀。)ノ(狂った)
>1日中24時間かたときも離れないで一緒にいようね って……_| ̄|○
でもリョ赤って無駄に永遠とか信じてるっていうか、とにかく色んな意味で子供なんですよ!(まだ言うか)
大人なんかよりずっと一生懸命恋愛してるわけですよ!!判るでしょ!?(この人何か逆ギレ始めたーーーー!!!Σ(´∀` ))
子供なリョ赤萌え〜(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア(だめだ、この人)

つーか私の中のリョ赤のテーマのひとつは「指輪物語」なんだよね…(ロードオブではなく大昔なかよし?あたりでやってた少女漫画…単行本で読んだので連載中のことは知らない…)
すっごい小さい時に指輪を交換して将来を誓い合ったのをすっごいいつまでも引きずって(女の子の方が…つか男の子の方は記憶喪失?か何かというベタ展開)
結局ヒロインの執念が通じてくっついちゃう…みたいな話だったはず(うろ覚え)小学校の時に友達んちで読んだんで微妙に覚えてないんですが…(それだけ覚えてるだけで奇跡だよ!)
幼い約束に縛られるっていうか、そういうところは私の中のリョ赤に通じるところがある…(いよいよ電波になってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!!!!)
バカバカしくて幼い誓いに一生(一生かよ)縛られるわけですよ(ぜーぜー)←息切れ 
リョ赤は優しい呪縛です(キッパ←アンタの中のリョ赤っていったい…)もうリョ赤は早く結婚するべき(真顔)
ちなみに「指輪物語」は高杉菜穂子っていう人が描いてて全5巻です(どうでもいいよ!!)
小沢真理(世界でいちばん優しい音楽の作者)も指輪物語っていう作品を講談社から出してたのと(しかもデビュー作)、
ロードオブザリングのせいですっげーーー(略)−ーー検索大変でした(ぜーぜー)少女マンガ専門サイトとかまで行って調べたっちゅーの!!(馬鹿)
あれもっかい読みたいな…。割とシビアな話(てか最後の最後まで殆どヒロインの片想い)で結構好きだったんですが。(こんな小説を書いておきながらシリアスまんがの方が好きな人)
結構オチとか面白かったような記憶があるし。(結局男の子の方は親の都合か何かの理由で記憶喪失のフリをしてたとかそんなんだったような…)
とりあえずあのヒロインの余りのしつこさには小学生ながら胸を打たれたのを覚えています(どんなヒロインだよ!つかそれがリョ赤なのかよ!←いや、リョ赤なのはテーマだけw)
似た話で八木ちあきのポケット・パークがありますがあれを10000万倍良くしたような話です(まずポケット・パークが判らないよ!!Σ(´∀` ))
とりあえずヤフオクで指輪物語が全巻セットで出てるのを見つけたんで意地でもゲットしたいと思います提督!(よっぽど読みたくなったらしい)
はっ、つまんない話で語りが長くなった…_| ̄|○(とりあえずアンタは電波すぎです)
ストーリー解説のページ見つけました こちら! 私の記憶はだいたい合ってたみたいですw え、どうでもいいですか、すいませんw
りぼんで言えば柊あおいの位置か…正論だな。でも柊あおいはあんまり好きじゃないな…(そういわれてみれば星の瞳のシルエットとストーリーが似てるな…)

つか城海の時この小説とびみょーにテーマの似通ったマンガを描いたような…(薄ら笑い)
しあわせに咲く花ってなんだ…?(判らないで書くなよ!!)S霖さんはポエムが大得意ですヽ(゜∀。)ノ(開き直った!!)
つかこの話のタイトルは「結婚式ごっこ」でいいくらいですね…(虚ろな目)
いや、それは別に書こうと思ってたんですが…(やめて!)※S霖さんは本気になると結婚式を書きたがる悪癖があります
それにしても桜とはまた時期外れな壁紙…。だってこの話の花は桜がイメージだったし…
延々と前のアニプリED「SAKURA」をかけ続けて頑張りました(もはや自己洗脳…_| ̄|○)
どんなに甘すぎようがキモかろうが、どんなに後からこれを見て後悔しようが構いません(捨て身になってきた……_| ̄|○)
とりあえずほんとに赤也誕生日おめでとう!こんな小説(と電波な語り)で祝ってごめん………(行く末を案じ無口)