eyes on me
 どうして手を出したのか覚えていない。
 ただちょっとイライラしたとか―キラキラしたその笑顔にムカついたとか、そういう理由だったのかも知れない。
 何もかもが自分と違った、光の下に生まれたヒト。自分にはない全身の鮮やかな色。
 ―別にそれが不満なわけじゃない。理解出来ないと言った方がどちらかというと近かった。自分はそういうものを羨ましいとか―死んだって思うような生き物じゃないのだから。
 だからたぶんちょっと傷つけて―ほんの少し泣かせてやりたかっただけなのだ。


「―ッ」
「なぁ、一護。なんで抵抗しねぇの?」

 なので、抵抗されないことに驚いて聞いてみた。本当はこんなの嫌がらせというか―泣いて抵抗するところが見れたらそれで良かったのに。

「…る、せーな」

 一護は泣きそうになって、自分の首にしがみついた。


「言わねーの?もっともっと苛めて泣かせて、ヒドイことしたら言う??」
「て、め…やれ、るもんならやって…」

 生意気な言葉ばかりが零れ落ちる口唇を塞いで―黒い爪でキリ、と胸の突起を引っかいたら一護は小さく悲鳴を上げた。

「痛い?それともまさか感じてんの?なァ一護」
「っるさ…集中、しろ、よ」
「…?(集中?)」


 ―ねぇ、もしかして…
 そっと耳元で囁くと一護は心底鬱陶しそうに自分を見上げた。大きな茶色の瞳と視線がぶつかる。ビー玉みたいだ、とぼんやり思った。

 ―ねぇ、なんでそんな目で見るの??


「一護、俺のこと好きなの?」
「―!!」

 そう言葉を紡いだ途端、一護は弾かれたように顔を上げた。


「あ〜そう、そうだったんだ。王ともあろう人が俺みたいなてめーの負の因子に…へぇ〜」
「ッ…ゆ、…」

 一護は殺しそうな目で自分を睨みつけた。ああ、その目が好きだと思う。
 優しく笑うあんな穏やかな瞳なんかよりずっと、戦っている時のその―射殺しそうな目に見据えられることが。

 ―すき、だった。


「ッて、めーは…」
「?」
「てめーは、違うのかよ!!」
「―!」

 ―そんなことは考えてもいなかったのでちょっとびっくりした。


「好きでもねぇくせに…俺に…こんなこと…」

 ―すんのかよ、と言われる前に思わず抱き締めた。泣かせたくない、となぜか強く思ったのだ。泣かせたくてこんなことをしたのに。この王サマを傷つけるためだったのに。


「―うん」
「てめ、うんって…!!」

 一護がたまらずにポロポロと泣き出してしまったので、それをペロリと舌で舐め取った。ちょっとしょっぱい。当然か、相手は人間様だ。まぁ、今は霊体だから死神だけれど。


「いやだから…俺も好きだって。多分」
「多分って何だよ」
「しつけーな、好きだっつってんだろ」

 そういえばいつも―この瞳が自分だけを映せばいいのにって、そう思ってた。一護の中から彼を見ている時、仲間と一緒にいる一護や他の誰かのために戦う一護を見ていつだって嫉妬してたのかも知れない。
 それで思ったのだ、自分だったら―‥って。


『俺だったら、王を傷つけたり泣かせたりしないのに』


 ―そういう気持ちも確かにあった。色んな欲望や嫉妬や殺意や―汚い気持ちに押し流されて忘れていたけれど。


「…ちゃんと好きだから」
「…ッ」

 茶色い瞳を見つめて言ってやったら、瞳の奥に溜まった大粒の涙がまたボロボロと零れ落ちた。


「あと言っとくけど乗っ取ろうとしたのも、一護を守るためだからな」
「っ…あんだけ…殺気出しといて…」

 本気で乗っ取りにかかって来たくせに…とか恨めしそうに言いながらも、それでも目を赤くした一護が少し嬉しそうだったのでそれで十分だった。
 溢れる涙を拭ってやって―その果実のような口唇をキスで深く貪りながら、これがまだ本番前で良かったなぁとか下らないことを思った。













***

だから愛がないとだめだと。(何)
なんか誰か×黒崎さん←白い子でさーてレイプしちゃうぞーみたいな白黒話だったら100回くらい読んだけど、私は絶対そんなものは書かないんだから!!!(はぁ)
まぁレイプでも愛があればいいけど。←
黒崎さんと白い子の相思相愛が全てだと言いたいわけです。(はぁ)
次あたりエロとか書きたいねwwでもエロ書くと長くなるんだよなぁ( ´Д`)
タイトルはFF8のあの曲からww
私を見て〜とかそんなかんじ?(オイ)eyeって入ってるタイトルにしたかった。
ラ●クのBlu●ryEyesにしようかと思ったらあっちはラ●ク造語みたい(?)で意味があんまりないのでやめたww(どうでもいい情報)
2009/09/05 (Sat) 1:31




ちょっとは白黒っぽいものを…と思った記憶があるが、しまいには目指してた方向と真逆になっているw(…)
まぁふたりが愛し合ってたらなんでもいいですwww\(^o^)/
090908