勝ちたかったのは振り向いて欲しかったから
アナタに会うまでボクは空っぽで
世界がこんなに美しいことさえも知らなかった




beautiful world




また俺の勝ちだね、とか言って微笑むその顔があんまり綺麗で、負けたにも拘らずつられて笑顔になりそうになる。


「だめだよ、赤也」

幸村は優しく言った。

「そんなカオしてたら勝てるものも勝てないよ」
全く、キミは真田や柳に負けた時は鬼でも殺しそうな顔をしているのにね、と彼はまた微笑む。


「…天使の前じゃ、鬼にはなれないッス」

するり、と滑り落ちるように言葉が出て来る。
彼にだと躊躇せずに何でも言えるのは何故だろう。

「…先輩があんまり綺麗だから、見とれちゃうんです」


天使は言いすぎだよ、と幸村は笑った。

「俺が天使なのは見かけだけ。真田の方がよっぽど天使だよ」
「…冗談やめてくださいよ」
「…ホントだよ」

ちょっと休憩しようか、と幸村は切原の手を引いて木陰へと導いた。
運動をしてるとも思えないくらい細くて白い綺麗な手。


「赤也、俺はね、この調子で全て蹴落として来たんだよ?」
「知ってますよ」
「…自分以外の全てを。真田や柳すらもね」
「…」
「赤也はホントに可愛いから、俺みたいになれるかもね」


幸村は少し目を伏せて、小さく笑った。
そうして酷く密やかな秘め事のように切原の耳元で囁く。


「…いいこと?本当に勝ちたかったら、がっついちゃ駄目だよ」
「そうなんスか?」
「うん。こうやってニコニコ笑ってる方が相手も油断するし、同時にプライドを傷つけるからね」
「…俺はむしろボケっと見とれちゃうんですケド」

幸村はまたニコリと笑って、それは赤也が俺を好きだからデショ?と言った。
きっとこれは彼の常套手段なのだろう。
アナタは試合中にまでニコニコと微笑んで、相手の闘争心を削ぐばっかりか、相手の心までも鷲掴みにして離さない。



「やっぱり逆効果じゃないんスか?」
切原はペットボトルの水を一口ごくんと飲んで言った。

「…逆にどうしても振り向かせたいって…勝ちたいって思っちゃうッスよ」
「…赤也はそう思ってるの?」
「勿論ッス」
「そうやって食い下がられるのも醍醐味。そこでまた完膚なきまでに叩きのめすのが王者ってもんだよ」


幸村は誇らしげに言って、でも赤也になら負けてもいいかな、と笑った。

「…勝てませんよ、知ってるクセに」
「でもいずれは勝つつもりなんでしょう?」
「そりゃあ」


そんなこといつもいつも考えてる。
アナタの白い翼を引き千切って、誇り高いアナタを陵辱して―‥
彼に勝つということはそういうことだ。
アナタのそのプライドをギタギタに切り裂くということ。

それでもアナタはきらきら今みたいに笑っているんだろうけど。
痛覚なんて神経は存在しないかのように。
それがアナタの強みであり最大の武器なのだから。



「…やっぱり」

まるで自分の考えていることが判るかのように、彼はふわふわと微笑んだ。


「俺たちは似てるね」

俺も考えてるよ、とその綺麗な人は小さな声で言った。


「赤也の翼を引き千切って、俺の鎖に繋いでおきたいって」
「…先輩になら繋がれてもいいッス」
「…やっぱり同じようなこと考えてたんだ」

幸村は赤也の背中に手を回すときゅっと抱き締めた。


「…それでも」
「…」
「先輩は天使だと思うっス」
「…どうして?」



切原も幸村の背中に手を回した。


「…俺のことしあわせにしてくれるから」

「アナタに会うまで俺は」

「こんなに世界が美しいことすら知りませんでした」



幸村は大げさだなぁ、と笑って切原の口唇を塞いだ。






「…部活中になにやってるんだ、アイツら…」
「ジャッカルだってやってるじゃないv」
「あれはお前からやって来るんだろうが!!」
「やってることは一緒デショ。ほら、仁王たちだって…」
「…(大丈夫なのか、今後の立海は…_| ̄|○)」




赤也1年ゆっきー2年の時の話。
幸赤ってある意味似たもの同士だとおもいます(知らんし)
まぁそれで言えばリョ赤も似たもの同士なんだけど…w
何というか幸赤はお互いビミョーに黒いっていうか…確信犯同士っていうか…(意味不明)
まぁあかやは無邪気すぎて確信犯どころじゃないんだけどw(アンタの言ってることは支離滅裂だよ)
う、上手く言えないんですが…とりあえずゆっきーは可憐に図太い子です(;´Д`)ハァハァ(意味不明←2回目)
ああ無我の境地を使ってるゆっきーが拝みたい(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
攻めでも受けでもすきだーゆっきーーーーー(何の話してるんだ……)
つか前から言ってるけど絶対にあかやは恋をして大人になるタイプなんだって!!(何言ってるんですか)
つかただの子供がちょっと(あくまでちょっと←重要)大人になるっていうか(熱でもあるんですか?)
とにかくゆっきーに恋をして初めて世界の色んなことを知るんですよあの子は!!(熱でも…以下略)
とりあえず立海はアホカップルの集まりですね(真顔)←お前は王者をいったいなんだと もう王者じゃないけどナー(禁句)