SugarNightPlay その日―恋次が来た時、丁度自分はロビーのテレビを見ながらぼろぼろ泣いていたところだった。 別に理由はなく、一護に録画して貰ったテレビドラマを見ていたのだ。 あれから一日二日くらいはドキドキして、何て伝えたらいいのだろうとか…らしくない恥ずかしいことをぐるぐる考えたりもしたのだけれど、冷静になって考えてみたら相手は一護と違っていつ来るかも判らないのだから来た時に考えたらいいやとか開き直ってしまって、この機会にと溜まっていたビデオを消化してしまうことにしたのだ。 そういえば―‥一護の時はなんて言ったんだっただろうか、とか思う。 抱いて欲しいとは言ったけれど―‥好きだとか言ったのは行為よりずっと後だったような気がする。 愛してると言うと一護がほんの少しだけ切ない顔をするのが楽しくて―‥抱かれている時もそうでない時も馬鹿のひとつ覚えのように連呼したのを覚えている。 彼の気持ちを判ろうともしないで本当に馬鹿だったなぁ、と左手の傷をチラリと見て今更ながらにそう思った。 そんなことを考えながらソファーに寝転がってドラマを見ていたのだが―珍しくそんなしおらしいことを考えていたせいか感情移入しすぎてぽろぽろ泣く羽目になった、という顛末なのだが。 「‥一護!?」 聞き慣れた恋次の声がロビーに響いたのはその時だった。 けれどどさくさに紛れてまた一護と呼ばれたので―‥抱かれたいとか思っていたことすら忘れて怒鳴りつけてやろうと―思わず背中の斬月に手を掛けた。 けれど彼は怒鳴る隙もないくらい物凄い早さでこちらに寄って来て、寝転がっていた自分を抱き起こすと恐ろしく真剣な顔で問いただして来た。 「どーした!?斬月になんかされたのか!?」 なにゆえ斬月…と思ったら、そういえば斬月も一緒にドラマを見ていたのだった。ロクに喋らないから存在を忘れていたけれど。 「…」 突然有らぬ疑いをかけられた斬月は余程不愉快だったのか眉を少し顰めただけで言い訳もしないで消えてしまった。 「…いきなりなに言ってんだよ、ばか」 「おまえが泣いてるからだろーが!!!!」 「あぁ…ちょっと冬●ナを見てたら感動して…」 「はぁ?なんだそりゃ??食い物か??」 黙ってテレビを指差すとそこにはちょうどキスシーンが映っていた。 「…なんだ、ドラマかよ。あんまりびっくりさせんなよ…。おまえもなぁ、そんな主婦みたいにゴロゴロ寝そべって泣いてるから余計紛らわしいんだよ」 「…レイプでもされたみたいに見えた?」 恋次が焦っているのが可笑しくて首に抱き着いた。 一護も恋次もこの精神世界に自分を置いておくのが何故か心配でたまらないようで、やれ結界を張ってみたり、事あるごとに斬月を疑ってみたりしている。―いちばん気の毒なのは間違いなく斬月だと思う。 「―そういうことは冗談でも言うんじゃねぇよ」 恋次は怒ったような真剣な顔をして自分を抱き締めた。 こういうところは本当に絵に描いたように一護と似ているなぁ、と恋次の腕の中で笑ってしまった。 『―あなたを愛してる…』 ―と、後ろのテレビからそんな声が響いて来てビクッとした。―そういえば流しっぱなしだった。 韓流ドラマというのはどうしてこんなにストレートなのだろう。 「「…」」 何となく気まずい雰囲気になって―恋次が多分、ドラマを止めようとしてビデオのリモコンに伸ばしたその手を―‥何を思ったのか思わず掴んでしまった。 ドキッとしたように恋次が自分の顔を見た。思いっきり目が合ってしまって―なんだこの状況はと思った。 一護の妹がこういう少女漫画を好きだったっけ… 「恋次が好き…」 それなのに気がついたら自分の口唇が考えていたこととは全く違うことを口走っているので流石に驚いた。何ごとかと思った。 恋次も流石にびっくりしたようでその瞳を見開いた。 流石にもう―‥今更中断することは出来なかった。 「―初めて逢った時からずっと…恋次が好き…」 エッチしたいと言うつもりだったのに、と思って焦った。そんなことを言うよりもずっと恥ずかしいことを告白してしまった。 「…」 恋次は夢でも見てるみたいに自分の頬を撫でた。 そんな目で見られたらどうしたらいいのか判らなくなってきて、何とか言えよと心から思った。最初から流していた涙が何故だか益々溢れて来て、恋次の指を濡らした。 「一護…」 一護って呼ぶな、と言おうと思ったけれど、とりあえずこうなったら自分が言いたかったことを全部ぶつけてからにすることにした。 「ホントは…おまえが俺のこと欲しいって言ってくれたのすごく嬉しかった…。でも俺、どっかでおまえは俺の一護を奪った死神…って思ってて…。ホントは凄くしたいのに…俺のどっかがおまえのこと許せないって…」 恋次は流れ落ちる涙を舐め取ってから、口唇にキスをした。―触れるだけの軽いキスだった。 「―ごめんな、おまえにそこまで言わせて…」 恋次は自分を優しく抱き締めて頭を撫でた。 「…」 「おまえが迷ってるの判ってたから…。おまえが俺のこと許す気になるまで気長に待つつもりだったんだけど。…まさかおまえの方からコクって来るなんて思わなかった」 「―気長にって…それまでお預けでも待てる気だったのかよ??」 「俺は、我慢強いんだって最初に言っただろ?」 「…俺は我慢出来なかったから告白したんだけど…。…畜生、一護にもここまで言ったことないのに…」 恥ずかしさとやっと言ったという達成感で気が抜けて、相変わらずボロボロ泣いていると恋次は親指で頬の涙を拭いながら言った。 「…なんでおまえが俺のこと好きなのか教えてやろうか?」 「え…?」 「一護が、俺のこと愛してるだからだよ」 それは前にも聞いた―‥けれど、確かに考えてみたらもはや理由はそれしかないような気もした。 でないと、こんなグリムジョーとそう変わらないようなやつに(しかもグリムジョーより弱いし!)こんなに惹かれる理由がない。 「でも俺は―‥おまえが一護だから好きなわけじゃないのかも知れない」 「…?」 「確かにおまえは一護だけど―‥おまえがたとえ一護じゃなくても、俺はおまえを好きになったと思う」 「…」 「でもおまえはそう思ってろよ。一護が俺を好きだから自分は俺を好きになったんだって…。その方が言い訳としてはラクだろ?」 「恋次…」 「俺は一護の次でもいいんだ。たとえ一護の次でも―‥おまえから一護を奪って傷つけた俺のことを―そんなに泣くくらい好きになってくれて…ありがとな」 「れん…」 恋次があんまり優しいことを言うものだから、彼の腕の中で今まで生きていてこんなに泣いたことはないというくらいボロボロ泣いてしまって、そもそも自分は確か彼と結ばれたかったのだと思い出したのはようやく涙が止まりかけて来た頃だった。まだ想いを遂げていないのに泣いている場合ではない。 いつもカラダから先に入るタイプだったので、いきなり心が結ばれてしまうと妙に先に進みにくい…というか………無駄に恥ずかしくなってきた。 「…風呂…使うか?」 恋次が自分の頭を撫でながら耳元で聞いた。 なんでそんな恥ずかしいことを聞くのだと思った。 「起きた後入ったからいい…」 首を振ったら恋次は自分をひょいと抱き上げた。 「じゃあ…場所は?おまえの好きなとこで抱いてやる…」 そんなの別にどこでもいいのに―いっそここのソファーでもいいくらいなのに。 まぁ、恋次は一護と違って歳食っているから初体験とかそういうのを大切にするタイプなのだろう、と勝手に納得した。 一護の時なんて確かまだ家もない頃だったからその辺の石の上とかだったのになぁ、とぼんやり思う。ちゃんと結ばれた時すら水鏡のそばの広場ですらない隙間…だったし。 「別にどこでもいいけど…じゃあ恋次と初めてキスしたあの部屋…」 自分でも乙女ちっくなことを言っているなぁ…と思ったけれど他に思い付かなかった。 恋次は自分を抱いたままそのいちばん近い個室のドアを開けて、いつぞやのベッドに優しく下ろした。 このベッドで初めて一緒に眠ったんだったっけ…、とか思わず思い出した。 「恋次は…いつから俺が好きなの?」 「俺は…言わなかったか?初めて会った時に―‥おまえに惚れてる、おまえが欲しいって…」 恋次はふわりと笑って自分の口唇を塞いだ。いつも通り優しく割り開いて舌を絡める。 これからいよいよ先に進むのだと思うと処女のように緊張して来るのを感じた。 おかしい…自分は一護も言った通り抱かれることに関しては殆どプロなのに。一護以外にも少なくとも十人以上には抱かれたことがあるのに。 「どうしよ…なんかドキドキしてきた…」 「心配すんな、痛かったらやめるから」 「えぇっ??マジで???」 ―今までそんなことを言う男はひとりもいなかった。それこそ、処女じゃあるまいし。 あんまり驚いて大きな声を出したけれど恋次は気にする様子もなく首筋にキスを落として軽く吸った。 「ぁ―‥」 明日にはこのカラダに恋次の残した痕が残るのだ…とか思わず考えてしまった。あんなに一護だけだと確信しておいてあっさりこの憎い男のものになるとは―手首を切った時には想像もしない。あの時の自分が知ったら何と言うだろうか。―それこそ本気で絶望するのだろうか。 そんなことを考えているうちに今更思い出したことがあって、自分で死覇装の腰紐を解いて前を開いた。 初めて会った時は素っ裸でも何とも思わなかったのに、今はちょっと胸のあたりを開いただけで頭に血が上りそうなくらい恥ずかしかった。 「―そういえば…昨日一護に抱かれたから…かなりアト残ってるけど…。恋次嫌じゃない…?これでも、俺のこと欲しい?」 「…欲しいよ。今すぐおまえのナカに入りたいくらい…」 恋次は自分のカラダに残る一護の痕跡をじっと見て言った。―嫉妬しているのだろうか、どっちに??とか真剣に考えてしまった。 「昨日は一護に抱かれて…でも恋次のことずっと欲しがってる…。俺のこと、淫乱だと思う?…実は俺も、ちょっとそーなのかなって…」 「…バーカ」 恋次はちょっと笑って―‥一護が痕を残したのと同じ場所を吸った。 「ッ―」 「おまえは淫乱じゃなくて、どっちかっていうと純粋っつーんだよ。おまえが淫乱ってんなら俺や一護のがずっと淫乱だ…」 恋次は首や耳に啄むようなキスをしながら開けた上半身の着物をするりと腕から下ろした。 そうして一護がするみたいに―‥見えるところ全てにキスをする勢いで、鎖骨や腕や背中―触れていないところはもうないのではないのかと思うくらいキスを散らして、舐めて、吸った。 信じられないくらい感じてしまって、口唇から引っ切りなしに声が漏れてしまう。 ―まぁ、ここ何年か受けてばっかりでブランクがある割には意外と勘は衰えてないなぁとか一度に全部脱がさないのは趣味かなぁとか、頭のどこかでそんなことを考えてしまうあたりは―やはりこちらも処女とは言えないけれど。 「…まぁ、カラダはそれなりに淫乱みたいだけど」 恋次は少し笑ってすっかり固くなった胸の突起を舐め上げた。 「―ぁんっ…れんじだって、一護にされたらすぐ反応するくせにっ…ぜんぜんもたないくせにっ…」 「…まぁ、今はそのことは忘れてろよ」 恋次は余裕ありげに笑って口唇を重ねた。深く貧りながら右手で胸を軽く摘まれて、カラダは正直に反応する。 「あッ―」 「キレーなカラダ…。一護とおんなじだけど、おまえのは女の子みたい…」 「ばかっ…正気かよっ…」 「正気だよ…もっと見せて」 こいつはこういうタイプだったのかと、快感に支配されかかりながらもぼんやり思った。 一護は、セックス自体が上手いからこういう言葉で追い詰めるようなことはあまりしない。 「かわいい‥一護…」 「んっ‥一護って呼ぶなっつってんのに…!!」 「じゃあ何て呼べばいいんだよ」 「何でもいーよ、"一護"じゃなければ…」 「でもまさかあいつらみたいに姫って呼ぶわけにも…いやなんでもない。」 「―?」 「俺は…おまえが一護だから一護って呼んでるわけじゃねぇ…。やっぱりおまえにはこの名前がいちばんだって思うから…。―それでも駄目か?」 恋次は真面目な顔で言って、張り詰めた胸を舌先で転がした。 じん、と痺れるような快感がつま先まで伝わってどうにかなりそうだと思った。 「…ッ―ん…。だめ。その呼び方は‥一護にすら許してねーし…。一護はあれで結構嫉妬深いから…」 「マジかよ、一護大好きなおまえが…」 恋次は驚いたように言うとそこを舐めたままもう片方の突起もきゅっと摘んだ。 「あぁっ…もう…あんまり焦らすなよ…下も触って…」 「素直だな‥一護にもそうなのか?」 「おまえは…意外とねちっこいやつだな…」 「そーだよ、俺も実は嫉妬深いんだよ」 恋次は笑いながら、下の着物に手を突っ込んだ。 既に腿の辺りまで自分の体液で濡れているのが判る。 恋次の長い指がそのあたりを優しくなぞって―‥勃ち上がったそれに触れた。見てもいないのに、触られているだけでその先からまた溢れて来るのが判った。 恋次の指に糸を引く様子が簡単に想像出来て―‥やっぱり自分は淫乱だと思った。 「すげぇ濡れてる…」 「だっておまえが…焦らすから…あ、あんまり触るな…触られてるだけでイきそう…」 「いーよ、好きなだけイけよ―ホラ…」 「―あぁッッ…」 他愛のないカラダは恋次の指だけであっさりと達してしまって、彼の指を白く汚した。 「っはぁ…」 恋次は指に絡んだ白い体液の糸を引いて見せた。 「ほら―‥見えるか?おまえの味がするぜ…」 恥ずかしいことを言いながらこれみよがしにそれを舐め上げられて、そういえばコイツは口だけは達者だったのだと―‥今更思い出した。 そうして恋次は下の着物も全部するりと剥ぎ取って床に放り投げてしまい―本当に一糸纏わぬ姿になってしまった。 視界の隅に入る着物を見て、明日洗濯しないとなぁとしょうもないことをぼんやり考えた。 「…いい眺め…ホントにどこもかしこも白いんだな…。こんなじっくり見られるなんて思わなかった…。おまえが出したのも…白いから綺麗だぜ、ぜんぶ…」 「ス…スケベ!!変なことばっか言うなよばか!!!」 「おまえのそういう反応も古風でいいな。益々俺のものにしたい…」 自分も恋次もそれ以前に一護のものだったはずなのだが…と思ったけれど水をさすのも何なので黙っていた。 恋次は閉じていた自分の脚を強引にぐいと開いて―まだトロトロと液を零し続けるそこをぺろりと舐めてから口内に含んだ。 「ちょ―‥おまえどんだけイかせる気だよ!!!」 「あん?別にまだ一回しかイってねーだろ。嫌なのか??」 慌てて恋次の頭を引き剥がすと、彼は当然ながら不満げな声を上げた。 「ぜんぜん嫌じゃねぇけど…それより早く繋がりたいから今日はそれ省略したい気持ち…」 「省略って…。俺がしてぇんだけどな」 「おまえがしたいならしてもいいけど。あ、それとも俺がしてやろーか?」 恋次はうーん…と少し考えた。 「それも魅力的だけどな…。じゃあ今日は初夜ってことで省略するか…。それかセカンドプレイに回す」 「こんな時だけ横文字使うなよ!!」 まぁ、と恋次は笑って、後ろまでとろとろに濡らしている液体を指に絡めて軽く入口を撫でた。 「早く繋がりたい…てのは俺も同じだからな」 「っあ…」 「早くここに入りたい…」 深いキスをしながら何でそんなに焦らすんだと抗議したくなるくらい撫でられて―おかしくなりそうだと思った。 「もっ…指くらい早く入れろよ…」 「一護もエロいけどおまえも大概だな(笑)一護も抱いたらこんなかんじなのかな…」 「おまえ程度が一護を抱けるわけないだろ身の程知らず!!つーか抱くとか言うなよ俺の一護を!!!俺の一護は生涯処女だよ!!後ろ使ったりしねーよ!!」 「あーはいはい、おまえの一護をな(笑)」 恋次は笑って自分を抱き締めながらそこに這わせていた指を1本するりと差し入れた。 くちゅ、とやらしい音を立ててそこはあっさりと恋次の長い指を飲み込んでしまう。 「―あんっ」 「おまえのナカ…すげぇ熱くてトロトロ…ほんとに女の子みたいだな…」 「恋次…足りない…もっと…」 「もうちょっと恥じらいがあればもっといいんだけどな」 「てめーの趣味に合わせてやるつもりはねーよ…」 「そんなに強請るなよ今やるから…」 恋次は指をもう一本増やして、奥まで探るように掻き回した。 「あぁっ―」 「んな締めんなよ、指が千切れそうだ…」 「バカッ…んなわけねーだろッ」 「気持ちいいか?この辺とか…」 「っあ―やめッ―」 相手の背中にツメを立てながら思わず口唇から零れた言葉に恋次がにやりと笑った。 「痛いならやめるけど…今の『ヤメテ』はそうじゃねぇよな??」 「おまえ、一護よりずっとイジワルなこと言うんだな…」 「まぁ、確かに一護は死ぬほど優しいな」 恋次は笑って、深く埋め込まれた指を出し入れした。いやらしい音が鼓膜に響く。 「も…、いいから恋次のくれよ…」 「もぅへいきなのか?」 「見れば判るだろ、こんなぐちゃぐちゃなのに…」 「ほんと…まるでココから溢れて来てるみたいだな…」 恋次は自分の額にキスをすると枕元にあった避妊具を開封した。 一護が徹底して避妊するタイプなので(男同士で避妊もクソもないのだが)、この家にはどの部屋にも(庭のベッドにも)山のような避妊具が備え付けてあった。 ちなみに一護の部屋にも山のように買い溜めしてあることを知ってるし、尸魂界の恋次の家に一護が置いて行ったものが山ほどあることも知っている。 「それ…別になくてもいいぜ?」 まぁ自分は無い方がそりゃあ好きなので試しにそう言ってみた。 「…おまえのナカで出してもいいってこと?」 「いーよ…、好きなやつになら出されても…」 「そりゃあオイシイ申し出だけど、一護ですらしてないことは出来ねーよ」 「…あ、そ。じゃあ好きにすれば」 こいつも真面目なやつだなぁとぼんやり思った。 「とは言え俺も考えてみたら付けるのは初めて…うっわぁなんじゃこりゃあ!!」 「…。下手くそ、これはなぁこうやって…(略)」 「おまえ、そんなことまでしてやってんのか??」 恋次は感心したように自分を見た。 「おまえには出来ねーことをしてやろうとか思ってた時期もあんだよ。まぁ、一護は別にこんなことで喜ぶタイプじゃねぇけど…。我ながら可愛いとこある…」 「ほんと、可愛い…」 恋次はそう言って、自分のナカを侵していた指を抜くと両足を高々と抱え上げた。―部屋が暗いとはいえそんな風にされたら流石に恥ずかしい。 「…って火ィつくとこ違うだろ!おまえに対抗してたっていう話なのに…」 「やっぱり俺、おまえが好きだ…」 著しく会話が噛み合っていないと思ったけれど、好きだと言われるたびに心臓が飛び出しそうになる自分も人のことは言えない。 「じゃあ、力抜いて…痛かったら痛いって言えよ?」 「―!ッあ…」 宛われた、と思った次の瞬間にはもう侵入されていて、内側に感じる圧力に意識が全部持って行かれそうになった。 抗えない快感の波に溺れながら―それでも頭のどこかで、恋次とやっと結ばれたという喜びと―これで自分は正真正銘一護だけのものではなくなってしまったのだという切なさに似た感情が同時に駆け抜けるのが判った。 慣れた甘い痛みのせいではなく泣きそうになった。 「…痛くねぇか?」 「ん…大丈夫…」 「ホラ…判るか?おまえと俺が繋がってるの…」 恋次は自分の手を取って結合部に触れさせた。―火傷しそうに熱かった。 ぐちゃぐちゃに濡れたソコに恋次のものが全部収まっているのが指だけで判った。 「う、うわすご…エロー‥。よ、良く入ってんなぁ…」 感心したように言ったら恋次は笑って胸先を舐めた。過敏になっているので全身が跳ね上がるくらい気持ち良かった。 「ああんっ」 自分が反応した瞬間に、指で触れたままになっていたそこが恋次をぎゅうと締め付けるのが判って余計に興奮する。 「あっ…恋次…まだ動かないで…今動かれたらスグイきそう…」 「イっていいぜ、何度でも抱いてやるから…」 自分の奥深くまで恋次でいっぱいになっているという感覚だけで、気を張っていないとすぐにも限界を迎えてしまいそうだった。 「まぁでも俺もおまえにこんなに締められたらあんまりもちそうにもないけどな」 恋次は軽くキスをしながら軽く揺さぶって来た。ただでさえ我慢しているのにそんな風に内側を刺激されては、みるみるうちに中心に熱が集まって来てしまう。 「―あ、も、動くなってマジやば…」 「イきたい時にイくのがいちばん気持ちいんだよ」 「あぁっ…もうっばかッ…」 結局そんなしょうもない悪態をつきながらふたりともイってしまって、己の白い体液が飛び散った自分の腹部を見ながら思わず溜め息をついた。 「あーあ…だから動くなって言ったのに…」 「だから何度でもしてやるって」 恋次はニコニコしながら使用済の避妊具をティッシュに包んでごみ箱に放り投げた。 汚れるのも構わずにぎゅうと抱き締められて―やっぱり一護に似ていると思った。 「…なんでそんなに嬉しそうなんだよ」 「そりゃあ嬉しいよ、やっとおまえを抱けたんだからな」 そういえば我慢していたのは自分だけではなかったんだっけとぼんやり思った。まぁもう意地を張って我慢する必要もないのだと妙に安心して、恋次の背中に腕を回した。 もっとも初めて会ってからそんなに長くは経っていないし―キスだけで済ませた夜の数も片手で足りるくらいなのだけれど、必死でこうならないようにしていたその期間はやけに長く感じて―なんだか感動した。 「―まぁ、正直俺も嬉しい…」 顔を上げて自分から相手に口付けると、恋次は舌を絡めながら再び押し倒して来た。―ベッドはまだじんわりと熱い。 「さて、次はさっきデキなかったことを色々と…させて頂きますか」 「…すきにしろよ。もう俺はおまえのものに…なっちまったんだから…」 文字通り身も心も全部― 彼を憎んで生きてきたことも、あの日自ら刻んだ傷痕も、今までさんざん流した涙ですらも―‥みんなみんなこの日の為だったみたいに。 手を伸ばして恋次の背中にしがみ付くと、彼も自分を抱き締めてまたキスをした。これは朝まで放して貰えそうにもないなぁ、とぼんやり思った。 やけに暖かくて目が覚めた。―いつも恋次は自分を抱き枕みたいに抱いて眠るけれど、今日はお互い裸だから体温がダイレクトに伝わるのだと、瞳を開ける頃にようやく―ぼんやりと思い出した。 ―昨夜、身体もベッドもスゴイことになってとても眠れる状態ではなかったので、とりあえず服からシーツから全部洗濯機に放り投げて、一緒に風呂に入ってから眠ったんだっけ…。 視界の隅ではごみ箱がティッシュの山と化していて、これでは本当にラブホテルだと思った。自分で選んだ外観とはいえ選択を誤ったような気もする。 流石に、カラダに力が入らなかった。死ぬほど抱かれたから当然だけれど―この毛怠い感覚すら幸福に感じて少し呆れてしまった。 「…あ」 ちょうど目の前三センチの位置に恋次の刺青があって、そういえばこの刺青も生で見るのは初めてだ―とそっと触れてみた。一護の視界では何度も見たけれど―考えてみたらこの自分の目で恋次の裸を見ること自体が初めてだったのだ。昨夜は夢中だったからそんなこと思い出しもしなかったけれど。 まじまじと眺めているうちに、本当に結ばれたのだなぁ…、と実感が沸いてきた。一護の時は最初からカラダの関係があったし色々あって余裕が無かったから、こういう感動に浸る暇も無かったのだ。 赤い髪がシーツに散らばるこの光景を一護の瞳で何百回だって見た。その眺めは一護の目で見るのとどこも違わないのに―眠っている恋次の寝顔すら絵に描いたみたいに同じなのに、どうしてこんな気持ちになるのだろう…。 一護はこの髪を余程気に入っているのか―あるいは無意識なのか知らないけれど、恋次が眠っている時なんかに、良く指に巻いたりして弄んでいた。 「かわいいなぁおまえ…ずっと抱いていたい…」 思わず一護の真似をして赤い髪をくるくると指に巻き付けて遊んでいたら、恋次がぱちりと瞳を開けてそんなことを言った。 一護の真似なんだけど…と言おうかと思ったけれどやめた。 「…起きてたのかよ」 「おまえがかわいいからさ…つい寝たふりを」 恋次は笑って、軽く額にキスをした。 「‥一護もそーなんだけど、なんかいっつもてきとうに褒めて誤魔かしてねぇ?」 「だって本当にかわいいんだから仕方ねぇだろ。最初に言っただろ、おまえは自分で判ってねーんだよ」 「ふーん…」 「―初めておまえを見た時、真っ白ですごくきれいだと思ったよ。殆ど一目惚れっつーか…」 「一護は?一護のこともそう?」 「他に言うことねーのかよ!…まぁそーだな、一目惚れかどーかはともかく、一護もやっぱ初めて会った時かもなぁ…。少なくとも二回目に戦ってぶった斬られた瞬間にはもう惚れてたし」 思わず身を乗り出して一護のことを聞いたら、流石に恋次は照れたように笑った。 一護がこうゆうところが可愛いと本気で思っていることも良く知っている。…自分は、それよりもどきどきしたけれど。 「おまえが一護のものだって、一目見た瞬間にすぐ判ったよ。あんまり嬉しそうに一護のこと話すから―‥嫉妬する気にもならなかった」 「…どぉして判ったんだ?」 「そりゃあ一護のやり方は良く知ってるし…俺も一護が好きだから」 「恋次は…自分だけのものだと思ってた一護に俺がいて…嫌じゃなかった…?」 「嫉妬する気にもなんなかったって言っただろ?それに俺は出会った時からおまえに惚れてるから、そーゆうことは思わなかったな。そりゃあ二股言われた時は軽くショックだったけどさ。…まぁ、今となっては全員二股になっちまったがな」 「…。(確かに…)」 「…ごめんな、我慢出来なくて。出来れば俺もおまえは一護だけのもので―いさせてやりたかったんだけど。―でもまぁ、両想いだったらこうなるのは仕方ねぇよな」 恋次は自分の頭に手を回して引き寄せると、今度は軽く口唇を重ねた。 「…うん。一護が俺のこと好きだって言ってくれた時も嬉しかったけど…今も負けないくらい嬉しい…。一護だけのものじゃなくなって悲しいのに…それでも同じくらい嬉しい…。こんなにセックスで幸せになれるなんて知らなかった…」 恋次にはじめて逢った時からこうなることは判っていた。たぶん、一護だって判っていたはずだ。―それがいつになるか、ただそれだけの話だった。 あの日彼に逢って、はじめて目が合ったとき―寝ぼけていたのもあるけれど、陽に透けた赤い髪がきれいだなぁって…間抜けなくらいそれしか思わなかった。 この男が阿散井恋次という名前で、一護の恋人で、つまり自分の恋敵だと―思い出すのにだいぶかかった。 夢にまで見た殺したいほど憎い仇だったというのに―‥出会った瞬間、まるではじめて自分という存在が一護の一部だと知った時のように自然に受け入れられたのは、やはり自分が一護だからなのだろうか。 「おまえらが色々あったのは一護から聞いてるけどさ…何か俺には勿体ねぇ台詞だな。もしかして、一護より俺が好き?」 「それはねーよ。俺のいちばんは一護だけだからな」 「じゃあ俺も、一護が一番でおまえは二番でもいい??」 「えぇー‥」 「なんで嫌そうなんだよ、我侭なやつ」 そう言って笑いながらも、恋次はぎゅうと抱き締めてくれた。 錯覚なんかじゃなくやっぱり好きだなぁと、恋次の体温を感じながら思った。 「そういえばさ、こないだおまえが帰ったあとひとりでしてたら一護に見つかって流石にアレだったよ(笑)」 ベッドをゴロゴロしながら抱き合っているうちにふと思い出して言ってみた。 「え!??」 恋次は物凄く驚いたようで目を見開いた。 「なんだよ、意外か?俺だってひとりですることくらいあるよ」 「いやそれもあるけど…。つまり俺で、ってことだよな??」 「だってそりゃあそうだろ、ずっとおまえに抱かれたいのを我慢してたんだから」 「そーか…おまえが俺のこと想像してひとりで………。なんか…気付いてやれなくて悪かった、知ってたら抜いてやったのに…」 「い、いいよ!!そんなの余計いやだろ!!!」 「ちなみに、ぶっちゃけ俺はそこのトイレで抜いてたけど」 恋次は部屋に備え付けられたトイレを指差すと何でもないことのように言った。 「えっ…ええええ!?」 「…なんでそんなに驚くんだよ。どっちかっていうと俺の方が我慢してたんだよ。そーでもしねぇと抱いて眠ってるうちに我慢出来なくなって無理矢理襲っちまったかもしんねーだろ」 「な、なんか…むしろそっちの方が悪かったよ…。ほんと俺が抜いてやったら良かったな、ごめん…。幾らでも方法はあったのに…」 「「…」」 お互いにそれもどうかと…みたいな雰囲気になって、可笑しくてちょっと笑った。 「一護、おまえがひとりでやってんのなんか見たらたまんなかっただろうな…」 「…うん、なんか申し訳なかった。結局抱いてもらったし…」 「でも一護、俺にはそんなこと一言も言わなかったぜ?ひでぇやつ!やっぱり一護もおまえの方が好きなのかも…」 「つーかおまえに話したら俺に筒抜けだからな。つっても最近はおまえらが交互に来るおかげで、おまえらが活動してる時間は寝てるからあんまり聞いてねぇんだけど…」 もっとも…直接頭の中に響くような一護の聴覚は、昔は聞きたくなくても眠れないくらいに聞こえたものだった。 なのに一護とちゃんと付き合ったら、たいして気にならなくなってしまってしまった。まったく現金なものだと思う。 一護の声も恋次の声も―‥耳を塞いで拒絶してもあんなに聞こえたというのに。 「恋次、帰ったら一護になんてゆうの?」 「…そーだなぁ、一護ヘコむだろうなぁ…。いっそ隠しとくか?」 「ばか、隠しきれるわけねーだろ」 「判ってるって、じょーだんだよ。まぁ、普通に『抱いてきました』って言うかな」 「俺は…思ってたよりヘタじゃなかったよって報告しとく。」 「はぁ??酷ェなおまえら、そんな話してたのかよ」 「だって恋次、受だから…」 「まだそんなこと言ってんのか。そんなこと言うとマジで一護から奪っちまうぞ」 恋次はきらきらと笑って、出来もしないくせにそんなことを言った。 彼の長い指に導かれて深いキスを交わしながら―‥最初からここまで本当に少女漫画のようだったなぁ、と悠長なことを思った。 |
↓例の如くあとがき反転↓(むしろ読まなくてry)
サリンさんたのしそうで何より。。。(100回目)
書いてる途中で私はいったい何を書いているんだ…?と何回かふと我に返りそうになったんだけど、
その最後の砦とも言うべきマトモな感覚を振り切って強引に書き上げました\(^o^)/(振り切るなよΣ(´∀`
))
つか私はEROって本当はこのくらいダラダラして進みが遅いのが好みなんだが(自分が書く上では)、結局オノレの好みのEROしか書けねーなと悟ってしまった\(^o^)/
やっぱり、いつも同じことを書いているような。。。(虚ろ)女の子みたいなのがそんなに好きかと言いたいね、、、(…)
まぁ所詮私は少コミ系のEROしか書けない\(^o^)/(…)
つかEROまではダーっと書いたんだけど、終わり方どうするかな…と結構迷った末になんのひねりもない終わり方になったwwやはり俺の文才オワタ\(^o^)/(元ry)
しかしこの白崎関係の話って後から読むとマジで自分いったいナニ書いてるんだ…?って嫌な汗かくはめになるんですが\(^o^)/
いつでも私は後から読み返したくない話ばかり書いているが、ほんとにこの子が絡むと…いやもう何も言うまい。。。
だいたい、確か最初はもっとこのふたりを書くならユリっぽくしようと思ってたのに全然そうならなかった!!!\(^o^)/ユリが聞いて呆れる!!!
ついでに言うともっと初対面シーンとかに気合を入れるつもりだったのに気合入ってNEEEEEEEEEE!!\(^o^)/>お題13
ちなみに最初はお題の14を上げることすら迷ったのだが今となっては脳内じゃないだけマシだった。(そうか??)
つーか冷静になって考えてみた結果、もし自分が恋人の隣で寝てる時にオノレとやる妙な夢を見たとしても、まぁ別に取り立てて問題はないだろう…
というわけのわからない結論に至ったため上げることにしたんだが。>14(おまえぜんぜん冷静になってねーよ)
ま、まぁ完全脳内ってわけじゃないよね、いちお仮にも白崎という名の黒崎さんと阿散井だし。(都合のいい言い訳キター)
とりあえずこれでよーやく前提条件が全部揃ったので(どんな前提条件だよ)、後は書きたいものを一恋一の合間に小出しにして行こうと思います。
そう、、、俺は(黒崎さん×阿散井)×白い子っていう前提条件が欲しかっただけなんだ…_| ̄|○(…)
でもどうせこんなん書くなら一恋じゃなくて恋一前提の方が自然だったなwww\(^o^)/
だがしかしやっぱりどう考えても阿散井が両手に花なのは許せなかった_| ̄|○(おい…)(※阿散井さんだいすきです)
てか冬●ナは昔妹とママンが夢中(?)で見ていて、私も実家に帰った時に何度か見せられたのだけれど、
学生の時のキスシーンと雪だるまと学校をサボるシーンと記憶喪失ネタ×2(…)の他は粘着質な女ライバルの存在しか覚えていないというwww\(^o^)/
まぁそういうわけで作中のようなシーンはありません(いやもしかしたらあったかも知れないけどw)ので悪しからずwww\(^o^)/
てかこのシリーズって(もうシリーズになってる…)どう考えても行き着く先は3【ピー】…(伏字の意味が全くない!!!Σ(´∀`
))
でも3【ピー】とかどう書いたらいいのかまったく判らないよ。(逆効果の伏字やめろよ)
まぁ…いちどは挑戦してみたいけど…無理だろうな…(あっさり)
つか私の場合ヘタにシリーズとか言い出すと早々に飽きるからヘタなこと言うのはやめとこう、うん。。。
タイトルは例の如くノリでry
080627
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