15:すき、です。




 キラキラと星の輝く静かな夜だった。
 別にわざわざそんな日を狙ったわけじゃない、たまたまだけれど。
 どちらにしても、のこのこと自分の家の―この部屋まで上がり込んだからには、土下座して頼んだって逃がす気は無かった。手足を縛って拘束してでも犯す覚悟でここに呼んだのだから―。

 もっとも、相手が拒まないことくらいちゃんと判っていたけれど。恋次が自分を拒めるはずがない―絶対に。
 彼だってこうなることが判っていてここに来たはずなのだ。


 目の前の恋次は何だか落ち着かない様子で一護と目を合わせないようにしている。初めて彼氏の部屋に来た女の子みたいだな、と一護はぼんやり思った。目眩がするくらい据え膳というやつだった。
 とりあえず落ち着け、と自分を諭す。恋次は絶対に逃げやしない―逃げられるわけがないのだ。
 ―この自分が、黒崎一護である限りは。


 とりあえず隣に座ると、恋次がちらっとこちらの様子を窺った瞬間を逃さずに捕まえて口唇を奪った。
 びくん、と過剰な相手の反応になんとなくホッとした。どうやらこういう風に「された」経験はないらしい。



「…恋次」

 名前を呼ぶと、恋次はギュっとつぶっていた瞳を恐る恐る開けて一護を見た。―そうか、考えてみたらキスすることすら初めてか。イメトレなら何度もしたけど。


「…前からずっと―‥すげーしたかったことがあるんだけど。してもいい?」

「…前って…いつだ?」

 恋次は小さな声でそう尋ね返した。そう来るか、と思ったけど丁寧に答えてやる。

「何となく気付いたのは2度目に戦った時だけど…本気でそう思ったのは現世に帰る前、かな…」


 男同士ってもっと気軽に、過ちみたいに一線を越えてしまうイメージがあったけれど、これじゃあまるで14歳くらいの処女のコを抱くような感じだ。
 何十年も生きている死神相手におかしいけれど、何となく犯罪のような気すらして来て決心が鈍る。

 それでも腕を回して髪を留めている紐をちょいと引っ張ってみる。ただの紐だから当然だけど―それはとても簡単に外れてしまって、赤い髪は重力に忠実にふわりと恋次の肩に下りた。
 いきなり髪を解かれて恋次はすごくびっくりしたようで思いっきり目を見開いた。―こういうことは完全に一護の方がコツを得ていた。(まぁオフェンスだからだけど)


「…」

 そのまま抱き締めると恋次はまたびくんと反応したけれど抵抗はしなかった。
 オンナノコじゃないから柔らかくはなかったけれど、薄いカラダの抱き心地と腕にかかる髪の感触が気持ち良くて気に入った。



「―抱きたい」



 慎重に言葉を選んだつもりなのに、気付いたら欲求のみを口にしていた。
 もっともこんな状況でよく我慢している。本当はもうこんな言葉で説き伏せて相手の了解を得ている余裕すらないというか―今にも強引に押し倒して目茶苦茶にしてやりたいと思っているのに。



「―恋次を俺にちょうだい」



 抱き締めたまま耳元で言ってやる。
 必ず勝てる賭けだと判っていて、声を震わせてこんなことを言う自分は卑怯だろうか。


「…どうすれば…いいんだ?」

 恋次はあからさまに震えた声でそんなことを言った。こんなに我慢しているのに、頼むから煽るような真似はやめて欲しいと思う。


「…どうもしなくていいよ…俺がぜんぶするから…」

 自分の声はそんなにも切羽詰まっていただろうか、恋次は一護の背中に腕を回して―覚悟したみたいに次の言葉を紡いだ。



「俺は…一護になら何でもあげる…俺のココロでも…カラダでも…命でも…、何でも…」


 慌てて一護も口を開く。


「…ココロとカラダはともかく、命はちゃんと大事にしろ。おまえがいないと俺が困るだろーが」

 まぁ心配だから俺が守ってやるけど―と追加してから、ようやく受け取ったYESの返事を受けて一護は恋次を抱き締めたままベッドに倒れ込んだ。
 再び口唇を塞ぐと次は口内まで侵入した。抗い難い欲望に任せてそこを貪り尽くす。絡めた舌が火傷しそうに熱くて―気が違いそうだと思った。

 そのまま身体の線をなぞるように口唇を下に移動してゆく。着物の帯を解いて前を開くと著しく刺青の入った恋次の肌が現れた。



「…こないだ、思いっきり斬ってごめんな?」

 恋次はぶんぶんと首を振った。


「…傷はちゃんと治ったか?白哉との戦いのやつも」

「―うん」

「その分いっぱい愛してやるから―‥」


 カラダをまじまじと見られて恥ずかしそうにしているので電気を消してやる。どうせ目が慣れてくるだろうけど煌々とした明かりの下よりはマシだろう。



「―だから…」



 ―だから、俺を受け入れて?
















「―‥ぁっ」


 噛み殺したそんな声を聞いただけで達ってしまいそうだった。


「いち…ご…」


 いろんなところを一通り舐めてやっただけで、愛撫されることに不慣れなカラダは簡単に上り詰めて達してしまう。
 耳たぶや胸の突起、脚の付け根―‥あらゆるところを舐めて、吸って、歯を立てた。―恋次のカラダが自分に溺れてとろとろに溶けるまで。
 今までのどんな女相手でもこんなにも徹底的に愛撫したことはない。
 お陰で性器から流れ出した体液が愛液よろしく、一護の指を濡らしては―‥そこに彼を迎え入れるために簡単に飲み込んでゆく。



「も、一護…」

「ヤだ、俺ばっかこんなにイって」

 恋次は息を切らせて泣きそうな声で言った。


「あと1回くらいイっとけよ。痛いのヤだろ?」

 一護は埋めた指をもう1本増やした。


「あッ…!いち…ごは…こんなやり方で気持ちいいのか?」

「俺はおまえがそんな声出してるのを聞いてるだけでイきそうだけどな」

「…でも、愛撫ってのはこんなにするもんじゃねぇよ」

「ヨくないか?」

「そ…じゃなくて…も、おまえのでイきたい…」

 恋次は懇願するように言って一護にしがみついた。


「バッカ。そういう台詞は初めての時に言うもんじゃねーよ」

「だって…こんなに焦らされたら…」

「だから焦らしてんじゃなくて準備だって…まぁ、それじゃとりあえずやってみるか…」


 一護はゴムを取り出して乱暴に口で開封した。


「―なにそれ?」

「あ、そか。見んの初めて?現世の避妊具。おまえのナカを汚さないように、な?」

「へぇ…さすが現世には便利なもんがあるんだな…」

 恋次は前の台詞は無視でひたすら感心していた。



「チカラ…抜いとけよ…」

 ようやく挿入を開始したけど、やはり指と違ってそれは簡単には入らない。途中までは強引に押し進めたけど、場所が場所だけにその先は相手が余程要領を得ていないと厳しい面がある。


「んッ―!」

「だから言っただろーが…まぁいいや…こっからが腕の見せ所ってか…」

 一護は相手の気を反らすために口唇を塞いで、軽く蹂躙した。逃げる舌を捕まえて絡めとる。ついでに片手で胸の飾りを摘んでやると恋次の口から小さく悲鳴が漏れた。敏感で助かった、とか思いながらそのまま一気に奥まで突き進む。


「ッ…!!」

 キスしていたため思いっきり噛み付かれたけれど、何とか侵入には成功した。


「恋次、キツい…?ごめんな…でもこれが俺の愛だから…」

「ヘンなこと…ゆーな…!!」

「ヘンってなんだよ!好きだって言ってるのに!」

「…好…き?」

「そうだよ、おまえ俺の話ちゃんと聞いてた?」

「…聞いてた…けど…好きとは…聞いてない…」

「おいおい…なんで俺が好きでもない男を欲しがらなきゃいけねーんだよ。だいたいおまえも良く判ってないで受け入れるな」

「だから、俺は一護が好きだからおまえが望むならなんでも…っ…てあぁ、動くな!!」

「そんな可愛いこと言われて動くなとか無理だろ…俺だってそんな我慢強くねーんだよ、ずっとこうしたかったんだから…」


 軽く揺さぶってやると恋次のものとは思えない甘い声が漏れた。


「やぁっ…いちごっ…」

「どお?恋次…イイ?」

「どーって…あぁんっ」

「どのへんがイイのか良くわかんねーけど…このへん?」

「―ッッ!!ぃやっ…」

「あんま…イイ声で啼くなよ…ほんともう…あんまもたねー‥」

「もたねーなら数こなしゃー‥イイ…だろ…だから一緒、に…」

「―!」

















 鼓膜に声が残るくらい散々抱いて、昏々と眠って―起きたのは次の日の夕方だった。
 もっとも恋次はまだ眠っていたけれど。

 確か連休と言っていたから休みは今日までだろうか。―この甘い時間ももうすぐ終わる。
 夕方とはいえ夏だからまだ日は高く、一護の瞳は昨夜より鮮明に恋次の姿を映す。大の男ふたりが抱き合って眠っているなんて、女が家に来ただけで散々騒ぎ立てているあの父親と妹が見たら卒倒するだろうな―とか思って一護は少し笑った。



「―ちご」

 恋次が目を覚ましたようで目を擦りながら一護の名前を呼んだ。


「っわ…」

 彼は何も考えないで起き上がろうとしたようで―当然というべきか、力の入らない腰に驚いて何か生まれたての動物みたいにぺしゃんと布団に沈んだ。


「―恋次、おまえ…明日仕事??」

 恋次は無表情で頷いた。

「…まいったな、そのことすっかり忘れてた」

「まぁ、俺もだけど…。明日朝イチに出たとしても…今日一晩で治るかな…」

「動ける程度には大丈夫かもしんねーが。でも立てなくなるくらいってけっこーすげーな…。どう頑張ってももう出ないってくらいまでヤったもんなぁ。…なんか幸せかも」

「喜んでる場合か!まぁとりあえず動けたらいいけど…」

「心配すんな、白哉ならニブいから絶対バレねーよ。結構痕とかつけたけど―まぁそれでも絶対バレないだろうな」

「バレてたまるか!!つーか隊長以外に見られるという選択肢はないのか!!」


 昨夜は借りてきた猫みたいで可愛かったのに、すっかりいつもの恋次に戻ってしまったなぁと一護は苦笑した。



「そう言えば一護、俺ゆーべ結構思いっきり噛み付いた記憶があるんだけど…」

「ああ、入れた時な」

「入れた言うな!!!」


 赤くなった恋次を引き寄せて、腕の中に収める。


「…へーき。おまえこそへーき?」

「…うん。たぶん」

「そか。今日はもうしねーから、泊まってけよな?」

「…そのつもり。でもやんないで、何すんだよ」

「こーして朝までイチャイチャするんだよ」

「成程…悪くねーな」



 恋次は嬉しそうに自分の背中に両手を回した。ふわ、と長い髪が一護の両手にかかる。
 やっと手に入れたという満足感も束の間、自分のものにしたらしたで、もう離したくないという凶暴な感情が暴れ出すのを一護は必死で堪えた。






 ―まぁどうせ、いずれ全部自分のものにする。二度と離れられないように、どんな手を使っても。
 それまでは尸魂界でも護廷十三隊でも、どこにだって返してやる。


(そのうち、おまえの帰る場所はここになんだよ、ばーか)



 後から気付いたところで、やっぱり恋次は逃げないだろう。
 この自分が黒崎一護である限りは、絶対に―









↓だいなしなのであとがき反転↓(むしろ読まなくてヨシ)
こっ…これは!!!!
お題にかこつけたただのエロ!!!!!!!!
もはやお題に沿ってない…_| ̄|○(…)
えーと…
とりあえずせっかく私が書くんだから、どうせなら私らしい話(※きもちわるい話の意)(これをカオスと呼ぶ←身内用語)
(すでに十分きもちわるいと思うが…)
も書いておくかーって前半部分を書いたんですが…
なんかこれで終わるのも…って感じでエロまで書いたら
全然カオスでも何でもない話になった\(^o^)/
とりあえず一緒に…はねーよwwwww(だいなし)
どうでもいいけど私はなんか避妊しないのはルール違反だろみたいなところがあって、
ホモでも何でも絶対にゴムをつけさせるという妙な癖が…あ、どうでもいいですかそうですか\(^o^)/
中出しもたまにはいいけどwww(ダマレ)
とりあえずイメトレとかしてる黒崎さんアリエナスwwwwwwwww
てか冷静になって考えてみるとほとんど絶愛4巻みたいな内容なんですがwwww(…)
しかも切羽詰まってたくせにいざ行為になると余裕な黒崎さんって一体www
とりあえずこんなんじゃ全然王バク時のカオスさにも届かない\(^o^)/
俺のカオスの基準は厳しいんだぜ!Σd(゚∀` )(…)
さらなるカオスを目指して俺はがんばる!!(頑張る方向が著しく間違ってる)
しかも、最後以外全部携帯で打ったしww
満員電車の中でエロ小説とかもうね\(^o^)/(終わってる…)
色んな意味であぶねーよwww(まったくすぎ)
電車の中で作詞してるクラウザー氏(@DMC)はこんな気持ちなんだろうか、と思った…_| ̄|○
あばらいさんの喋り方がもはや誰だよおまいの領域ですがわざとなのできにしないように\(^o^)/(終わってる…)(2回目)
あいかわらずところどころ矛盾してるけどキニシナイ!!(゚∀゚)(しろ)
あ、続きものではないです\(^o^)/(紛らわしいーーー!!Σ(´∀` ))
080303
ブラウザバックプリーズ