03:しあわせが不足しています




 ―その間に何があったのかは知らない。
 知らないけれど、ともかく自分のいない間に―そこは自分の家でも何でもない場所になってしまっていた。
 ほんの二ヶ月ほどとはいえ、確かにその間自分はそこに―‥住んでいたはずなのに。

 そう、ほんの少し囚われていた間に。
 ―そこはおぞましい…と言ったら言いすぎかも知れないけど―‥一護と恋次の愛の巣になってしまっていたのだ。



 最初に知った時は卒倒しそうなくらいびっくりしたし、正気を疑うし、それ以前にまず気持ち悪いんじゃいーーーーーーー!!!!と思ったけれど、まぁそうなってしまったものは仕方がないのだろう。
 しかし冷静になると、自分が捕まったことがキッカケで彼らに愛が芽生えたようなものなのだから、感謝しろよと言いたくなる。



 戦いの間に一護の部屋に出入りすることも多かったから、そんなつもりがなくてもうっかり何度か遭遇したこともあった。(もっとも窓から覗いた程度だから向こうは気付いていないだろうが)
 ほんの少しでも時間があったら身体を繋ごうとするなんて、これだから男は…と思いつつ。

 彼らがあんまりにも幸せそうに(抱き合って)眠っていたからちょっと(いやすごく)ギョッとして―これはもう好きにさせてやろうと心に決めた。
 戦いと任務の隙間を縫って―瀞霊廷の、尸魂界の掟をかいくぐってまで。
 ―そんなにも夢中で愛し合われたら、もう何も言う気がしない。
 自分が養子に入る時に黙って見送った恋次の気持ちが、少し判るような気がした。


 隣の部屋は空いてるんだから別にわざわざよそ探す必要ないだろ、泊まってけよ―とか一護は言うけれど。
 誰にでも優しいのは一護のいいところだけど、その優しさにあえて背いて言わせて貰えば―ぜんぜん判っていない。
 貴様と恋次が●●●してる隣の部屋でなんか眠れるかヴォケーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 …というのが自分の本音だった。







「井上!泊めてくれ!!!」

 任務で現世に来ることも少なくはないけど、一護の部屋に己の居場所が無くなってしまったため織姫の家にばかり入り浸るようになった。
 彼女が一人暮らしで良かった。


「朽木さん!連絡あったから、色々用意して待ってたよー♪」

 いつ行っても、織姫は笑顔で迎えてくれる。
 わけの判らない料理を振舞ってくれたり(食べるけど)、お揃いのパジャマを用意しておいてくれたり、一緒にお風呂に入ったり、自分も織姫も小柄だからひとつの布団で一緒に眠って―‥時には乱菊なんかや学校のクラスメイトなんかも一緒に騒いだりして。
 一護の家とは全然違って、これはこれで居心地が良くて―ルキアはそこが好きだった。




「…あ」

 今日も布団に入ってから、そういえば―とルキアは思った。今頃思い出すのもどうかと思うが。


「そういえば井上、一護のこと好きだったのではないのか?恋次なんかに渡していいのか??」

「うーん…」

 織姫は困ったような顔でちょっと笑った。仮にも幼なじみなのに『なんか』呼ばわりされた恋次の件にツッコむつもりはないらしい。


「確かに最初はちょっとフクザツだったけど。黒崎くん、ホ●なら仕方ないし…」

「…」

 別に一護はホ●なわけではないと思うが…とルキアは思ったがどっちでもいいので黙っていた。


「でも朽木さんこそ、黒崎くんと恋次くん…その…」

「いや私は、悪いがどっちとも、何とも。(キッパ)」

「…」

 きっぱり言ったら意外だったようで織姫は少し笑った。


「まぁまだ石田とか余ってるし大丈夫だろ!!」

「え!?石田くんが好きなのは朽木さんでしょ!???(@21巻)」

「…貴様、一体どこを見ておるのだ?」


 織姫は布団にちょっと顔を潜り込ませて、あのね…と小さな声で言った。そういう仕草は女の自分から見てもかわいいな、と思う。自分には出来そうにもない。


「私はね、むしろ…その、朽木さんがうちに来てくれるようになって嬉しいなー、って…」

「!」

「あの、いや、深い意味はないの!!!でもほら、朽木さんともっと仲良くなりたいし!!」

「…」

「あ…あたし何言ってるんだろ…」


 とっくに部屋の電気は消してしまって―おまけに半分くらい布団の中に潜ってしまっているからあんまり良く見えないけれど、頬を染めた織姫の表情が安易に想像出来て…ルキアは思わず笑った。


「―私も」

「?」

「私もここに来れるようになって嬉しい…井上の家、すごく好きだ」


 本当の気持ちを素直に伝えると、織姫は嬉しそうに笑った―気がした。
 幾ら狭い一人暮らし用の部屋といっても、15かそこらの少女がひとりで住むには淋し過ぎるだろう。自分にすら家族がいるというのに―この少女にはひとりもいないのだから。
 天涯孤独という枷を与えられながら―それでも明るく振舞っている織姫のことを、本当は尊敬している。



「井上さえ良ければ…今後任務とか関係なく…遊びに来ても良いか?」

「…え!?も、勿論いいよ!!お菓子とか、いっぱい買っとく!!あとWiiとか買っとく!!」

「うぃー???」

「パジャマも、もっと増やしとく。―朽木さんに似合いそうなのいっぱい」


 ―最後の方はちょっと涙声だった。
 こんな自分の言葉でそんなに喜んでくれて―ルキアは変に高揚したとても幸せな感情が胸に沸き上がって来るのを感じた。―こういうのを、何て言うんだっただろうか…。



「も、もうちょっと…寄ってもいい??」

「あ、ああ…」


 布団の中でほんの少しだけ距離を詰めて。
 織姫が幸せそうに瞳を閉じるのを見ながら、自分も今とても幸福な表情をしているのが判って―‥ルキアはその感情の名前をぼんやりと思い出した。



(私…)











 ―いつか…もしも彼女が望むならば。
 あんな風に幸せそうに抱き合って眠れる日が来るのだろうか。







織ルキってすべてを敵に回しているなぁ…とこれを書きながら思った。(真顔)
ある意味それはモエるところなのか?(違)
とりあえず
イチルキと恋ルキと一織と雨織の人にケンカを売ってるみたいな内容になった!!\(^o^)/(…)
け…決して…そ…そんなつもりでは…orz でもこれは…織ルキが流行らないわけだよね…_| ̄|○
こんなにもノーマルメジャーカプを相手にするのであれば。。。。orz
いや私はイチルキも恋ルキも雨織もそこそこ好きだ。(一織だけは受け付けないけどw)
でも織ルキがいちばん好き。(はぁ)
織ルキはあんなにモエるのにー!!あんなにかわいいのにー!!(ノД`)
でもまぁ確かに、一恋もそうなんですが織ルキはそれ以上に書いててむなしくなってくるカプだなwww
私は(すごく)夢見がちな反面(すごく)現実的で、あまりにも現実(原作)に反することを書くと自分でむなしくなってくるという病気がだね。。。
パラレルで楽しんだりドールとかにハマれない理由のひとつがこれ。まー飽きっぽい原因のひとつでもあるかな。。。(遠い目)

てかこれも割と前から書きたかった話なんだけど…馴れ初め的なかんじでwww
織ルキ織ルキゆうてるけど正確に言えば織ルキ織です。どっちでもいい\(^o^)/ でももしえろいことするんならタッチの差で井上さんが攻かなぁ。。。
しかし
なんという世間に受け入れられそうにもない話\(^o^)/
もちろんお題にこじつけたことは言うまでもないよ!!Σd(゚∀` )(…)
オワタ\(^o^)/

てか全裸で抱き合って(幸せそうに)眠ってる一恋を想像すると正直
ウワァ…ってかんじなんだけど(…)、
全裸で抱き合って(幸せそうに)眠ってる織ルキを想像すると非常にモエる(*´∀`*)やっぱ女の子っていいなぁ。。。(うっふり)
今度は一恋と絡めないで織ルキを書いてみたいです\(^o^)/(全くすぎ)

それにしても、絵がうまかったら織ルキで本とか出してしてみたかったなぁ…(遠い目)
一恋は小説でいいけど、織ルキはなんか絵で描きたいorz

080310


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